飼料イネの栽培とともに九州を中心に発生が確認されている糸状菌病。葉に初め灰緑色、水浸状の病斑を形成し、後に周縁部褐色の紡錘形病斑となり、激しい葉枯を引き起こす。病斑の大きさは長さ2〜10mm、幅1〜3mm程度。飼料イネ品種には抵抗性が導入されていることが多いが、病原菌のレース分化に注意が必要である。 |
飼料イネでは2003年に初めて発生が確認された。葉鞘に長さ5-10mmの褐色斑紋を生じ、健全部との境界は明瞭となる。発生後期には病斑は大きく拡大し、穂が褐変したり、葉鞘内部で枯死して抽出しなくなる。飼料イネ品種に特異的に多発生した。病原菌は3,4本に分岐した分生子柄上に、無色、単細胞、楕円形の分生子を形成する。 |
古くからホタルイモチ、シロイモチなどとして知られ、葉先が白く枯れ、異常生育や黒もみ(黒点米)を引き起こす。種もみの汚染によって引き起こされる種子伝染性病害であり、苗床で発生が拡大する。病原のイネシンガレセンチュウはアワ不稔病も引き起こす。 |