【表題】 バイオジオフィルター(植物−濾材系)水路の冬期の水質浄化能

【著者名】 阿部 薫;尾崎保夫;木方展冶
【所属】 農林水産省農業研究センター
【発行年】 1992
【雑誌名】 日本土壌肥料学会講演要旨集
【巻】 38(Part U)
【頁】 321(79)
【要約】 排水中のN,Pも有用資源として循環利用できる付加価値型汚水処理技術の開発を目指し、バイオジオフィルター(有用植物と濾材を組み合わせた汚水処理装置)による水質浄化の研究を進めている。今回は、冬期の栽植植物の水質浄化能の検討を行った。ゼオライトを充填しその上に植物を栽植した網籠(30・40・40Hcm)を、6個設置したバイオジオフィルター水路(400・40・40Hcm)8系列を用いた。栽植植物は、1年生冬作物のハナナ、コムギ(水位-10cm)、コムギ(水位0cm)と、多年生植物のオーチャードグラス、アシ、ハナショウブとした。植物残渣の影響をみるため、夏期にハトムギを栽培した水路を冬期は無栽植とした。残り1水路は通年無栽植とした。N、P除去能とも、1月以降ハナナ水路(P除去速度:0.10-0.15g/m2*day、P除去率:40-50%、N除去速度:0.78-1.0g/m2*day、N除去率42-58%)が最も高く、次いでコムギ(水位-10cm)水路>コムギ(水位0cm)水路の順であった。ハナナ水路は、夏期に最も処理成績の良かったソルガム水路(P除去速度:0.25g/m2*day、P除去率:80%、N除去速度:1.27g/m2*day、N除去率:68%)に比べると、P除去能は低かったが、N除去能はそれほど劣らない成績だった。1年生冬作持つの生育が充分でない11月12月に、アシ水路、ハナショウブ水路のT-P除去能が高かったことから、夏作と冬作植え替え時の処理能力低下を緩和するため多年生植物を組み合わせて栽植することも必要と考えられた。
【要約者】 林 孝

[ 00/10/01 掲載 ]


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