【表題】 各種脱臭資材による鶏舎環境改善技術の確立試験(第1報)〜脱臭資材の利用実態調査結果報告〜

【著者名】 高原康実;北 和夫;山田義武;大坪 治
【所属】 岐阜県養鶏試験場
【発行年】 1997
【雑誌名】 岐阜県養鶏試験場研究報告
【巻】 44
【頁】 29−32
【要約】 今回、脱臭資材の脱臭効果及び産卵成績等に及ぼす影響について検討するにあたり、岐阜県内における脱臭資材の普及状況について、養鶏農家を対象にアンケートを実施して利用実態を調査した。【調査概要】調査対象は、県内養鶏農家の内、採卵農家は常時成鶏飼養羽数1万羽以上、ブロイラー農家は年間出荷羽数5万以上の農家を対象にした。対象農家は、採卵農家103戸、ブロイラー農家32戸の合計135戸となり、71戸から回答を得た。回収率は52.6%となった。【調査結果】@ ウィンドウレス鶏舎の導入は採卵農家で26%、ブロイラー農家は63%であった。採卵農家、ブロイラー農家共に経営規模の大きい農家でウインドウレス化が進んでいる傾向を示した。鶏舎構造別による臭気対策の実施は、採卵農家、ブロイラー農家共にウインドウレス鶏舎導入農家での実施がそれぞれ67%と71%で、開放鶏舎導入農家に比較して高い割合を示した。採卵農家、ブロイラー農家のいずれも経営規模の大きい農家での臭気対策の実施割合が高かった。A 回答した農家の81%が脱臭資材を利用している。現在実施している臭気対策として脱臭資材の効果の有無の質問に対して、63%の農家が脱臭資材に効果があるとしている反面、34%の農家が脱臭資材の効果の有無が分からないと回答している。採卵農家、ブロイラー農家共にウインドウレス鶏舎を導入している農家で臭気対策の効果が高い結果となった。B 脱臭資材を利用していると回答した農家における、その飼養形態について「畜舎への散布」、「堆肥舎への散布」、「飼料に混合」、「飲水に混合」「その他」の5項目から複数回答では、「飼料に混合」のみによる使用が49%で半数近くを占めた。脱臭剤を複数種類使用している農家は、回答した農家全体の33%を占めた。脱臭以外効果については、「衛生害虫が減った」が35%、「良質な堆肥ができた」が25%、「生産性が向上する」が18%であった。C 回答した農家の平均使用規模は5万羽で、1ヵ月間の1羽当たりの脱臭資材の平均使用量は11.9g、平均コストは2.2円であった。「価格:18%」より「脱臭効果:43%」を重視して脱臭資材を選んでいる。D 臭気対策を行っていないと回答した農家を対象に、過去に脱臭資材を使用した経験を問うたところ、回答した50%の農家が有ると回答した。やめた理由に「コスト」又は「効果に疑問」を挙げた農家が大半を占めた。また、脱臭資材を1回も使用したことがない農家では、「現状で十分」と回答した農家が44%と高い割合であった。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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