【表題】 各種脱臭資材による鶏舎環境改善技術の確立試験(第2報)〜飼料添加型脱臭資材の産卵性および鶏糞の脱臭に及ぼす影響

【著者名】 高原康実;北 和夫;山田義武;大坪 治
【所属】 岐阜県土岐事務所;岐阜県恵那事務所;岐阜県養鶏試験場
【発行年】 1998
【雑誌名】 岐阜県養鶏試験場研究報告
【巻】 45
【頁】 17−22
【要約】 前報(本データベース11408)の脱臭資材の利用実態調査において、県内養鶏農家で利用の多かった9種の資材を取り上げ、産卵成績および脱臭効果に及ぼす影響について、当場において試験した。【材料および方法】1996年5月16日〜1997年2月19日の全試験期間を3回に分け、各回の間に14日間の資材無投与期間を設けた。間口45cm×奥行45cmのケージに4羽ずつ収容した。1試験期間内で対照区および試験区3区を設定した。試験区は成鶏用飼料に各脱臭資材の推奨使用法に従い、規定量を添加した。各区の羽数は1区当たり320羽の計1,280羽で、1区4反復とした。試験は4週間を1期とし、3期行った。【結果および考察】@A(成分:乳酸菌、酵母、キトサン、糖蜜、米ヌカ、ビートパルプ、天然ケイ酸アルミニウム等)、B(成分:乳酸菌、クエン酸、酒石酸、リンゴ酸、酵母、ユッカ抽出物、繊維分解酵素等)、C(成分:乳酸菌、繊維分解酵素、蛋白分解酵素、ユッカ抽出物、ケイ酸アルミニウム等)脱臭資材について:臭気は8週経過後にB資材添加区のアンモニアが対照区より有意に低かったが、硫化水素は4週経過後にB資材添加区が対照区より有意に高くなった。卵質では、試験期間を通してハウユニットは対照区が、卵殻厚はC資材が高い値となった。AD(成分:天然ケイ酸アルミニウム)、E(成分:天然ケイ酸アルミニウム、硫酸第一鉄)F(成分:天然ケイ酸アルミニウム、腐植物質)脱臭資材について:産卵性においては、特に差は認められなかった。臭気ではアンモニアは4週以降は3種の資材添加区が対照区より低く推移したが、硫化水素は開始時から対照区が低い傾向にあった。卵質では、ハウユニットがDおよびF資材添加区が試験期間を通して対照区より有意に低い傾向にあった。BG(放線菌、フミン酸、ユッカ抽出物、食物繊維状多糖類、ケイ酸アルミニウム、酵母等)、H(枯草菌、異性化糖、糖蜜、天然ミネラル類等)、I(枯草菌等)脱臭資材について:臭気はH資材添加区がアンモニアでは有意に低く推移したが、硫化水素では他区より高くなった。鶏ふん含水率はI資材添加区が他区より高く推移した。卵質は対照区が卵殻強度およびハウユニットにおいて期間を通して高い傾向を示した。C 産卵成績、ふんの性状および卵質検査結果へは日齢の影響が大きく、9種類の脱臭資材の比較にならず、同時期に行った3種類ずつの資材について対照と比較した。いずれも脱臭、産卵および卵質に対して多大な効果は認められず、このことは他の多くの例に一致している。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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