【表題】 密閉型強制発酵乾燥機排出ガスの脱臭技術(アンモニア除去)の検討

【著者名】 早川 博;梶川正勝;高原康光;梅田 勲;大坪 治
【所属】 岐阜県養鶏試験場;岐阜県保健環境研究所;岐阜県畜産試験場
【発行年】 1999
【雑誌名】 岐阜県養鶏試験場研究報告
【巻】 46
【頁】 34−37
【要約】 密閉型強制発酵乾燥機を対象とした効果的かつ経済的な悪臭防除対策の検討を行う中、一次処理のアンモニア除去効率と経済性を改善するため、シャワーリング方式による水洗浄装置を試作し実用化について検討した。【材料および方法】水洗浄に供試した臭気は、1週間ふんピット中に堆積した鶏ふんをロータリー式乾燥ハウスで水分調整した後、隔日で約2?投入し、4〜5日程度の処理で発酵乾燥している当場の密閉型強制発酵乾燥機の排ガス(5?/mm)の一部を用いた。なお、この密閉型強制発酵乾燥機は縦型・2槽・送風・撹拌方式で、上槽容積は4.2?、下槽は3.2?であった。水洗浄試験装置は、除湿装置、ポンプ、流量計、シャワー式水洗脱臭装置から構成されている。シャワー式水洗脱臭装置は、円筒型の槽(直径30cm、高さ70cm)で、上部にシャワーノズル、下部に処理水溜を設置してある。この装置を使い、除湿装置を通った50〜200 L/mmの排ガスをシャワー式水洗脱臭装置の下部から通気し、上部シャワーノズルから井水を0.25〜1.0 L/mm流下した。ガスと水の接触面積を大きくするための充填試材は、産業廃棄物利用としてプラスチック廃材(塩化ビニル管、外径18mm・内径12mm・長さ10mmの円筒)、キラ焼成物(粘土の精製過程の廃棄物を1,200℃で焼成したセラミック管(陶磁器試験場提供)、塩化ビニル管と同寸法の円筒)および木チップ(荒いカンナ削り屑)を60cm高さまで充填し、無充填の場合も合わせて除去率を比較検討した。【結果および考察】@ シャワー式水洗脱臭装置における充填資材の違いによるアンモニア除去効果について検討した結果、木チップ>キラ焼成物>塩化ビニル短管の順で除去率が高かった。A 水洗処理排水の水質については、散水量が0.50 L/分以下では、pHやNH4+がどの充填材の場合も排水基準値を大きく上回り、放流するには処理が必要であった。B充填物が木チップの場合は、水洗排水に透き通った赤茶色に着色し、CODも他の充填物より大きかった。C 水洗処理前後の悪臭物質濃度の変化をみると、アンモニア以外の物質は除去されず、臭気濃度の減少は50%程度のため、周囲の状況によっては2次処理が必要である。このため、他の研究グループでは、光触媒、微生物および未利用資源を用いて硫黄系悪臭物質の脱臭方法について検討中である。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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