【表題】 地域内未利用資源の効率的循環利用技術の開発(第2報)

【著者名】 水野一郎;澤口和宏;武内徹郎
【所属】 徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所
【発行年】 2012
【雑誌名】 徳島県立農林水産総合技術支援センター畜産研究所研究報告
【巻】 11
【頁】 65−68
【要約】 梨剪定枝の堆肥化時に発生する臭気の低減を目的に牛ふん・豚ふん混合堆肥及びブロイラー鶏ふん堆肥を用いて2ヵ月間、堆肥化を行った。【材料および方法】@供試材料:剪定枝は、本県果樹研究所で発生した剪定枝をチップ化したものを用いた。家畜ふん堆肥は、市販牛ふん・豚ふん混合堆肥および、市販ブロイラー鶏ふん堆肥を用いた。A試験方法:堆肥化は各区とも前報(本データベース11445)と同様に、内側に断熱材を貼り付けた300Lのポリ容器を用いて、当所の常法により行った。混合割合は、牛豚混合堆肥と梨剪定枝の割合を1:2(UB区)、鶏ふん堆肥と梨剪定枝は1:2(K1区)、2:1の(K2区)の2区、合計3区とした。なお、堆肥化開始時における水分率が55%となるように試験開始時、2週目、4週目に加水を行った。また、サンプリングは加水前に実施した。【結果】@堆肥化における品温の推移:各区とも、試験開始時から急激な温度上昇が見られた。UB区については試験開始2週目から6週目にかけて、K1区では3〜6週目にかけて品温の上昇が見られる結果となり、その後は、各区とも急激な温度変化は認められなかった。AECの推移:各区とも試験開始時から数値は高くなる傾向を示し、UB区では2.78ms/cm、K1区では2.98ms/cm、K2区では4.82ms/cmであった。BpHの推移:K1区、K2区ともに試験開始1週目から3週目にかけて上昇、上昇後は安定して推移する結果となった。Cアンモニア態窒素の推移:UB区で試験開始時163.5mg、試験終了時には2.7mg/100gとなった。K1区では試験開始時327.3mg、試験終了時には2.98mg/100gとなった。K2では試験開始時541.2mg、試験終了時には4.82mg/100gとなった。D全窒素残存率の推移:UB区では試験終了時には開始時とほぼ変わらない値を示し、鶏ふん区では堆肥の進行と共に漸減し、K1区で開始時の21%の窒素が、K2区では28%の窒素が揮散した。E 各区とも3〜4週目までは発酵に伴い、急激な減少する傾向にあったが、その後急激な減少は見られず、試験終了時の残存率はUB区61%、K1区56.3%、K2区55.9%となった。【考察】UB区では窒素の揮散がほとんど無かったことから、悪臭成分であるアンモニアを大量に発生させない堆肥化の可能性が示唆された。ブロイラー鶏ふん区では窒素の揮散が20%強認められたが、CN比を調整することにより、アンモニアの発生を低減できるものと考えられる。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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