【表題】 破砕モミガラ敷料による家畜の糞尿処理試験(第1報)1)モミガラの粒子の大きさと吸引能力について

【著者名】 伊東芳夫;鶴田正義;原 祐義;吉木忠彦;菱岡 守
【所属】 佐賀県畜産試験場
【発行年】 1977
【雑誌名】 佐賀県畜産試験場試験研究成績書
【巻】 13
【頁】 1−4
【要約】 未利用資源であるモミガラを粉砕し、家畜の敷料としての利用価値を検討するための基礎試験として粒子の大きさと吸水性の関係について検討した。【供試材料】原物モミガラ区、5.5メッシュ破砕モミガラ区(以下、5.5破砕区)、3.0メッシュ破砕区(3.0破砕区)、2.5メッシュ破砕区(2.5破砕区)、2.0メッシュ破砕区(2.0破砕区)、1.5メッシュ破砕区(1.5破砕区)の6区に分け、対照としてオガクズ区を設けた。破砕方法はT社製コンスタントミルTM-3型により破砕した。【試験期間】20日間【試験方法】吸水能力については各区の検体500gを3検体づつとりガーゼ袋に入れ2日間浸水させ、これを吊り下げ重力水を取り除き計量し、この時の重量を保水重量とし、これをさらに脱水機(3,000rpm)にかけ、この後の重量を吸着重量とした。【結果】[@粒子の大きさと割合]@ 原物モミガラ区の粒子の大きさは3.36mmから1.41mm、オガクズ区は1.00mm以下のものが多かった。A 5.5破砕区は2.83mmから1.00mmのものが多く、原物モミガラ区と大差はなかった。B 3.0破砕区、2.5破砕区、2.0破砕区は2.00mmから0.50mmの間のものが多かった。C 1.5破砕区では1.00mmから0.25mmのものが多かった。[Aモミガラの吸水率]@ 吸水率をみると、オガクズ区が最も高く57%、その次が1.5破砕区で52.4%、3.0破砕区から2.0破砕区までは47%とあまり変わらない値を示し、原物モミガラ区は44.3%と最も低かった。5.5破砕区は45.2%と原物モミガラ区とあまり変わらなかった。A 吸収倍率を見ると、オガクズ区が2.33倍と最も高く次いで1.5破砕区で2.1培、原物モミガラ区は1.79倍で最も低かった。B 吸着率をみると1.5破砕区が25%と最も高く、次いで2.0破砕区で21.5%、オガクズ区は10.7%と最も低かった。【考察】家畜の敷料としての利用価値を検討するため、粒子の大きさと吸水能力の関係について検討した結果、水分吸収能力と粒子の大きさとは密接な関係があり、原物モミガラ区で粒子の大きさ2mm前後で水分吸収倍率1.79培であるが1.5破砕区では粒子の大きさ0.71mm前後で水分吸収倍率が2.1倍と高くなり、オガクズ区の2.33培よりやや劣るが、原物モミガラ区より能力が高くなることが判明した。以上のことよりモミガラは破砕することにより敷料として十分利用できると思われ、水分吸収能力からみると、粒子の大きさは1.5メッシュ前後が適当と思われる。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


[ 文献リスト ] のページ に戻る