【表題】 竹チップを副資材として利用した乳牛ふんの堆肥化

【著者名】 坂井隆宏;脇谷裕一郎;岩永致悦
【所属】 佐賀県畜産試験場
【発行年】 2004
【雑誌名】 佐賀県畜産試験場試験研究成績書
【巻】 40
【頁】 115−120
【要約】 乳牛ふんの安定的な堆肥化と竹の有効利用を図るため、竹を細かく粉砕して繊維状にしたチップ(以下、竹チップ)を副資材として乳牛ふんの堆肥化を行い、オガクズを副資材として使用した場合との有機物の分解状況、堆肥成分、臭気、発酵温度について比較し、堆肥化試験終了後にコマツナ種子の発芽試験を行った。【材料および方法】[試験区分]・竹チップ区:搾乳牛ふん4.0kgに竹チップ1.6kgを混合して堆肥化 ・オガクズ区:搾乳牛ふん4.0kgにオガクズ1.6kgを混合して堆肥化 [供試材料]乳牛ふんは当場フリーストール乳牛舎の通路より採取した。[堆肥化方法]乳牛ふんと竹チップおよびオガクズの混合物をそれぞれ小型堆肥化実験装置(富士平社製、かぐやひめ)に充填し室温で600mL/分で通気し、28日間堆肥化を行った。7、14、21日目に切り返しを行った。【結果および考察】@ 堆肥温度は竹チップ区が比較的すみやかに上昇し、堆肥の最高温度も竹チップ区が高くなった。A 試験区間で水分と容積重にほとんど差はなかったが、竹チップ区の方が易分解性有機物が少なく、竹チップ区の堆肥温度が高くなった原因は、竹チップがオガクズよりも難分解性有機物が少なく、易分解性有機物を多く含んでいるためと考えられる。B 竹チップ区の発酵が良好であったことから、アンモニア発生量は竹チップ区が高くなった。C 堆肥化終了後の肥料成分は、窒素、カリは竹チップ区が高い傾向にあった。D 堆肥化後の発芽試験では試験区間に差はみられなかった。E 以上の結果から、竹チップを副資材として利用した乳牛ふんの堆肥化は可能であり、竹チップの利用によって良好な温度上昇が得られること、および、慣行方式による堆肥と遜色ない堆肥が生産されることが確認された。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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