【表題】 竹チップのブロイラー敷料利用および利用後の堆肥化

【著者名】 石橋 明;坂井隆宏;細國一忠;脇谷裕一郎;山崎陽佑;岩永致悦
【所属】 佐賀県畜産試験場;佐賀大学農学部
【発行年】 2004
【雑誌名】 佐賀県畜産試験場試験研究成績書
【巻】 40
【頁】 121−126
【要約】 ブロイラー敷料の安定的確保と森林の環境整備のための竹の有効利用の一環として、新たな敷料資源として県内産の竹を粉砕し、5mmメッシュのふるいを通した屑(以下、竹チップ)を敷料として、その利用性および利用後の堆肥化について検討した。【材料および方法】[T.敷料試験]@ 供試鶏:肉専用種、チャンキー A 羽数:40羽/区×2区×2反復=160羽(45羽/坪、雌雄同数混飼)B 試験期間:56日間 C 試験区分・竹チップ区:竹チップを敷料として5cm厚に敷く ・カンナクズ区:カンナクズを敷料として5cm厚に D 収容鶏舎:開放平飼鶏舎(1室2.97u×4)[U.堆肥化試験]供試堆肥および堆肥化方法:敷料試験終了後、鶏ふん混じりの敷料を各室毎に4.8kgを小型堆肥化装置(富士平社製、かぐやひめ)に充填して600mL/分で通気しながら4週間堆肥化を行った。7、14、21日目に切り返しおよび分析サンプルの採取を行った。【結果および考察】[T.敷料試験]@ 竹チップはカンナクズやノコクズに比べ容積重では重く、吸水比では小さかった。A 飼養成績および解体成績のいずれも区間に有意な差はなかった。B 敷料の変化:アンモニア発生量は試験開始時はほぼ同じ状態で、終了時においても有意差がなかった。敷料の水分含率は竹チップが有意に低く、良好な状態であった。C 経済性:敷料費において有意に竹チップ区が高かった。現在の流通価格では竹チップは敷料としてはかなり高く採算に合わず、量産を図るなどして大幅にその流通価格を下げる必要があると思われた。[U.堆肥化試験]@ 肥料成分:竹チップはカンナクズよりも粗灰分、窒素、カリ、苦土を多く含む傾向にあった。A 竹チップとカンナクズで堆肥の最高温度はほぼ変わらなかった。B 堆肥の前半では竹チップ区の方から高濃度のアンモニアが発生したが、後半ではカンナクズ区のアンモニア濃度がやや高い傾向が見られた.堆肥化期間中のアンモニアの総発生量(アンモニア態窒素換算)は竹チップ区34.3g、カンナクズ区27.9gで、竹チップ区のアンモニア発生量が大きくなった。Cカンナクズ区の硫黄化合物濃度が竹チップ区よりも全体に高くなり、特に硫化メチルにおいてその傾向は顕著であった。カンナクズ区では切り返し後などに突発的に竹チップ区よりもはるかに高濃度の硫黄化合物が発生する傾向が見られた。[まとめ]本試験の結果により、竹チップがカンナクズと比較して遜色なくブロイラーの敷料として利用できること、および敷料利用後も通常のカンナクズ敷料と同様に堆肥化できることが確認された。
【要約者】 竹中洋一

[ 2013/12/26 掲載 ]


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