【表題】 採卵鶏における悪臭等低減に関する試験(第3報)−飼料添加型資材及び糞散布混合型資材の悪臭等低減効果−

【著者名】 石橋 明;細國一忠;式町秀明
【所属】 佐賀県畜産試験場
【発行年】 2005
【雑誌名】 佐賀県畜産試験場試験研究成績書
【巻】 41
【頁】 141−149
【要約】 採卵鶏経営における鶏ふんによる悪臭等を低減するため、飼料添加型資材やふん散布混合型資材を用い、その効果を検討した。【材料および方法】[試験1]飼料添加型資材として枯草菌(鶏の腸内環境を整えてふんの悪臭を制御するとされる)有効成分資材(商品名「カルスポリン」)0.2%、ミカンジュース粕(以下、MJ)1%、籾殻炭(800℃処理)1%を添加した。@試験期間:1期16週間(馴致4週間+試験12週間)×3期×2回(赤玉と白玉)(112日齢〜448日齢)A供試鶏:有色卵殻(赤玉)種と[白色卵殻(白玉)種]24[20]羽/銘柄×5銘柄×2反復=240[200]羽×(2系列×3期に無添加対照区3期および3試験区を配置) [試験2]ふん散布混合型資材の悪臭等低減効果の検討:米ぬか、MJ、過燐酸石灰(以下、過石)について、投資限界額を製品鶏ふん販売額(200円/15kg)相当とし、発酵適正水分(60%)から求めた資材毎の散布混合限界量と共にその範囲内で、悪臭低減効果を検討した。@試験期間:3週間 A試験区分: 0、7、14、21、28、35各% <米ぬか> MJと同%区 <過石> 0、2、4、6、8、10、12各% [試験3]散布混合型資材の悪臭低減実用化の検討:試験2で3資材とも一定の悪臭低減効果が認められたため、実用化試験として、撹拌機付ハウス乾燥舎で試験を実施した。<試験区> @過石区(過石12%に糞を散布、攪拌機で混合)A米ぬか区(米ぬか35%を〃)BMJ区(MJ35%を〃)C対照区(無散布)、試験期間:36日間【結果】[試験1]@ 時間の経過と共にアンモニア発生量は増加しているが、各資材とも各資材とも添加によるアンモニア発生量に有意な低減効果は認められなかった。また、銘柄間に一定の傾向も認められなかった。A 一部銘柄に部分的に有意差は認められるものの、全体的には鶏卵の性状、産卵成績に、各資材とも添加による一定の傾向は認められなかった。[試験2]@ アンモニア低減効果はいずれの資材についても認められ、散布混合1時間、1日、1週間とも概ね散布混合割合に比例して低減効果が大きくなった。A アンモニア低減効果は過燐酸石灰が最も大きく、また、各資材の散布割合に反比例してpHは低下した。[試験3]@2週目までの悪臭に対する低減効果では、対照区のアンモニア発生量19〜135ppmに対し、過石区が0〜1ppmと最も有効で実用的である。B5週間後散布混合で出来上がった鶏糞堆肥の各成分は、各処理とも特徴はあるものの標準範囲内であった。C 発芽率は過石区、対照区が100%の好成績であり、米ぬか区98%、MJ区83%と劣った。
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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