【表題】 脱臭資材による豚舎臭気の低減化試験(第2報)

【著者名】 塩入陽介;松本竹男;崎尾さやか;小滝正勝
【所属】 埼玉県畜産試験場
【発行年】 1995
【雑誌名】 埼玉県畜産試験場研究報告
【巻】 33
【頁】 76−78
【要約】 当場にてモミガラより採取した木酢液(モミガラ酢液)と市販木酢液による豚舎内臭気の抑制効果について調査した。【材料および方法】@調査豚舎:450頭規模のすのこ式肥育豚舎を2戸用い、一方の畜舎には同量の水を散布し対照区とした。A資材散布量:資材の希釈倍率は第1報(本データベース10528)での室内試験の結果に基づき、市販木酢液を300倍、モミガラ酢液を200倍とし、散布量は、0.45 L/uとした。また、散布は動力噴霧器を使用した。【結果および考察】@アンモニア(1)モミガラ酢液:試験区では、散布前2.7ppmが資材散布後1.4ppmとなり48%の低減したが、24時間後には2.7ppmに戻った。対照区では散布前4.0ppmが散布後3.1ppmとなり23%の低減し、24時間後には5.5ppmとなった。2週間後では試験区3.6ppmに対し、対照区で4.5ppmとなった。3週間後は試験区4.7ppm、対照区3.7ppmであった。(2)市販木酢液:試験区では、散布前4.0ppmが資材散布後2.7ppmとなり33%低減したが、24時間後は4.2ppmとなった。対照区では散布前2.8ppmが散布後2.0ppmとなり、24時間後は4.1ppmに増加した。2週間後は試験区7.5ppm、対照区5.0ppmであった。これら試験区におけるアンモニアの低減は木酢液中の有機化合物中の主成分である酢酸による中和作用と思われる。しかし、第1報の室内試験に見られたような顕著なアンモニアの抑制効果はみられなかった。A低級脂肪酸(1)モミガラ酢液:試験区では散布直後に、低級脂肪酸4物質(プロピオン酸、ノルマル酪酸、ノルマル吉草酸、イソ吉草酸)は62〜75%低減した。24時間後では43〜61%低減であった。対照区では散布直後にノルマル酪酸は34%増加した以外は3物質で23〜33%低減した。2週間後の試験区では、イソ吉草酸が33%増加した他は35〜53%の低減であった。対照区では16〜20%の低減であった。(2)市販木酢液:試験区では、撒布直後にノルマル吉草酸が3%増加した以外の3物質で6%〜18%低減し、24時間後では4物質で40〜57%増加した。B 快・不快度についてはマスキング効果を期待して行ったが、パネラーにより異なる結果が出てしまい、一貫した効果があるとはいえない結果となった。C 総合的な効果判定としては、今回の試験の散布量でアンモニアに対する抑制効果は認められた。しかし、期待していたマスキング効果が得られなかった。また、モミガラ酢液において低級脂肪酸の抑制効果がみられた。
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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