【表題】 簡易水洗冷却および土壌脱臭装置による脱臭効果等について

【著者名】 宍戸正徳
【所属】 福島県養鶏試験場
【発行年】 1974
【雑誌名】 東北農業研究
【巻】 15
【頁】 301−306
【要約】 本試験場において今回、農機研で開発された土壌脱臭装置に、新たに水洗冷却装置を併設して、排ガス等の問題点を解明し、さらに、水洗冷却の構造、臭気度および経済性についても検討した。【材料および方法】(1) 1万羽用鶏ふん乾燥機一式 (2)土壌層ろ過脱臭装置(農機研型、当場式)総面積33u、土壌(腐植土)13.2? (3)簡易水洗冷却装置試作明細;資材費用計:50,050円 <特徴> @ 冷却塔は廃品ドラム缶利用で、入手しやすく安価である。A 冷却塔に出入口を設け、コークスの目詰まり、ロストルの交換および清掃に便利なようにした。B 水量をバルブにより自在にできる圧力噴霧方式を取り入れた。C ロストルは丸鉄16mmφを使用したために耐用年数が長く、交換に便利な3等分とした。D 排水受の下部に残留物(タール等)の取り出し口を設けた。E 水量は毎時、約1tで通常使用されている水洗冷却脱臭式より少なくて済む。F 設置場所は乾燥機の側上方につり上げ式で床面積をとらない。(4)発臭防止剤(エフニック)【結果および考察】@ 水洗冷却装置により、排水中からNH3が28.0ppm検出され、水洗により除去された。A 土壌フィルター中の平均温度は、水洗冷却によって、かなり低くなり、フィルター中の温度をさげる目的は充分達し得た。土壌によりNH3の除去は、土壌中の菌群(硝化菌)によってなされるもので、硝化菌の硝化能力は、土中の温度、湿度、pH等に関係するといわれ、これらの棲息および増殖に好適な条件が保たれることが望ましく、特に土中の温度が30℃以下でないと硝化菌の充分な能力を発揮することが出来ないとされている。土壌中のNH3の測定値より推測しても、排ガス中のNH3の除去作用がスムースに進行していると思われる。B 経済効果として乾燥ふん1kg生産の所用経費は、水洗冷却装置を取り付けることにより、再燃式よりも1.56円安く、年間に154,760kgの乾燥ふんを生産すると推定すると、約24万円の生産費の節約となる。従って、水洗冷却を取り付けることは経済的にもかなり有利であると考えられる。
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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