【表題】 家畜糞尿の処理技術と堆きゅう肥の流通システム

【著者名】 横山正勝
【所属】 福島県畜産試験場
【発行年】 1996
【雑誌名】 東北農業研究
【巻】 別号9
【頁】 37−44
【要約】 [1.]本報告は、福島県における畜産環境の現状について、実態調査を実施した結果の一部である。[2.畜産環境対策](1)糞尿処理 1)乳用牛 2)肉用牛 3)養豚 (2)ふん尿の利用状況 1)乳用牛:フリーストール農家6戸の多くは購入飼料に依存しているため、自給飼料用の生産圃場が年々減少し、圃場への還元ができずに販売へと移行している。しかし、計画通りの販売ができずに堆積している場合が見受けられた。また、稲わら交換についてはほとんど見受けられなかった。つなぎ農家4戸中2戸が自家利用、2戸が販売および稲わら交換となっている。2)肉用牛(10戸):ふん尿ともに自家の生産圃場に利用しているが、一部は稲ワラ交換および販売に回している。3)養豚(6戸):ふん尿は、堆肥として販売および稲ワラ交換等で処理しているが、排出が多いため計画通りには処理されていない。尿の処理としては、浄化槽およびばっ気装置を設置している農家は河川へ放流しているが、これらの施設を持たない農家は堆肥や自家菜園等へ散布している。(3)ふん尿処理の問題点 [3.堆きゅう肥生産と流通システム] (1)A堆肥センター 1)本施設で生産される堆肥は年間平均1,600?である。その販売価格は町内の農家には2?当たり運賃込みで7〜8千円、町外には1,500円増し。費用の中で人件費が51%を占めており、よって毎年約70万円程赤字を生じ、町から資金の補助を受けている。2)堆肥化処理方式:堆肥舎は床面積30uのユニットが13個設置されている。その処理方法は、切り返しながら発酵を促進する自然発酵処理方式であり、水分調節材びモミガラや稲ワラを用いた場合は日量5tの処理が可能である。平成6年度より発酵促進、水分調節の目的で浄水場から排出される脱水沈殿物ケーキを使用したところ、堆肥化に要する日数が従来の1/3と著しく短縮された。それによって、現在では日量9tのふん尿が処理できる能力に達している。なお、浄水場の脱水沈殿物ケーキを利用した堆肥処理技術については、現在、特許申請中である。3)製造堆肥の成分含量 4)堆肥の利用状況 (2)B堆肥センター 1)施設の運営形態:B・JAが昭和57年に設置し運営を行っていたが、新たな需要が見込めることから、平成3年に1.5億円を投じて施設の増設を行った。現在、従業員5名。本施設で生産される堆肥量は20kg袋詰めで約20万袋(4,000t)であり、平成6年度における利益は2千数百万円に達している。2)堆肥化処理方式:切り返しながら発酵を促進する自然発酵処理方式 3)製造堆肥の成分含量 4)堆肥の利用状況
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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