【表題】 家畜糞尿処理における臭気軽減 −寒地型ロックウール脱臭装置実証試験−

【著者名】 東 朋也;遠藤明人
【所属】 岩手県農業研究センター畜産研究所
【発行年】 1997
【雑誌名】 東北農業研究
【巻】 50
【頁】 105−106
【要約】 脱臭施設として新たに開発されたロックウールを主原料とした微生物利用の寒冷地型家畜ふん尿脱臭装置が岩手県農業センター畜産研究所に配置されたことから、実用規模での実証試験を行った。ロックウール脱臭装置の性能は、冬期においても良好で、寒冷地において実用性の高い装置であることが確認された。【材料および方法】@ 堆肥化肥料の種類:牛、豚、鶏の混合ふん 重量比9:0.5:0.5 A 堆肥化プラント:JR-120型円型発酵装置、ロータリーコンポ「大地」内容量220?(直径12m、堆肥高2m)、通気量0.08?/?/分 B 脱臭装置の主要諸元.脱臭槽 型式:半地下式寒冷地型、槽内:5.8m×13m、堆積高さ:2.5m、脱臭材料容積:189?.脱臭材料:市販型ロックウール脱臭材料No.8.通気装置:ターボファン、設定通気量:110?/分、モーター出力:15kW、送気配管:VP350 【結果および考察】@ 脱臭装置の運転経過:平成8年5月14日運転開始以後連続運転している。1日の運転サイクルは散水のため9時に停止、散水を1ブロック5〜10分×4ブロックで実施した後10時30分に運転再開した。A 脱臭効果について:脱臭槽入口のアンモニアガス濃度は、7月から9月は家畜ふん尿の投入量が1日平均14〜15?で10月以降の17?より少ないことから、95〜150ppmと10月以降の293〜445ppmより低くなっている。脱臭槽上部のアンモニアガス濃度は、8月に26.9ppm検出されたが、他の月は0.2〜5.9ppmで高い脱臭効果が持続された。他の月は0.2〜5.9ppmで高い脱臭効果が持続された。冬期においても脱臭効果が高く、季節による効果に変化は認められなかった。B 散水調整と脱臭との関係:当初1日の散水時間を5分とした。8月に入り、脱臭槽上部からのアンモニアガスが増加する傾向がみられたので8月23日に10分に延長した。その結果、徐々に減少し検知されなくなった。C 堆肥発酵槽からの通気臭気のアンモニアガスの日内変化:発酵槽からのアンモニアガスの発生量は、堆肥化装置の攪拌機が停止した約4時間後に最も少なくなり、その後増加し、8時間後に最も多くなっている。発生量の多い時と少ない時とでは、10倍の差がみられた。D 脱臭槽の深さ別(0.5m間隔)にステンレスパイプを挿入し、静圧の測定を行った。2.5m位置以外の測定値は2.0mまでは徐々に低下し、2.5mでは増加している。これは2.5m深さ周辺位置に水膜ができ、通気抵抗が大きくなっている結果と考えられた。
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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