【表題】 循環型社会を目指したまちづくりの推進 −京都府南丹市の取り組み−

【著者名】 片山正人;畔田紀幸
【所属】 南丹市
【発行年】 2013
【雑誌名】 土づくりとエコ農業
【巻】 517
【頁】 92−98
【要約】 @ 南丹市の概要 A 南丹市の総合計画等 B エコファーマー認定を146名の農業者等が受けている。その一つの「農事組合法人「木喰の里もろはた」では、八木バイオエコロジーセンター(以下、YBEC)で作られるメタン発酵後の消化液を液肥として活用している。そこで作られた米は化学肥料を用いない有機栽培米(特別栽培米)として広く全国各地へネット販売等されている。 C 川東地区ほ場整備の取組について D YBECは八木町内で排出された家畜排泄物と食品廃棄物をメタン発酵処理し、発生するガスを電気と熱の形で回収利用する「メタン施設」と家畜排泄物とメタン発酵処理後の脱水汚泥を堆肥化する「堆肥施設」から構成されており、有機性廃棄物の循環システムを実現している。本施設は平成9年度に完成し、規模拡大農家の増加や未利用食品廃棄物の処理に伴い、平成13年度に増設している。(1) 乳牛と豚のふん尿およびオカラをメタン発酵施設で受け入れている。受け入れ能力は65.2t/d。バイオガスは脱硫処理後、ガスエンジンで発電し、ガスエンジンの廃熱はBIMA消化槽の加温などとして場内利用している。なお、未利用の液肥や脱水ろ液は排水処理された後、河川に放流している。一方、肉牛ふん尿とオガクズなどは直接堆肥施設で受け入れ、一次発酵と二次発酵の工程を経て、堆肥として製品化され販売している。堆肥施設の受け入れ能力は31.9t/dであり、脱水汚泥12.5t/dと併せて、計44.4t/dの処理能力を有している。(2) メタン発酵を行うBIMA消化槽は、1日数回に分けて家畜ふん尿等を投入し、水温を35〜37℃に保つ中温発酵である。BIMA消化槽ではメタン発酵過程で約60%の濃度のメタンガスが発生する。(3) 平成24年度は約5,800tの液肥利用実績で、年間に発生量する消化液約20,000tに対し、低い利用率となっている。今後、更なる液肥の利用拡大に努める必要がある。E 発生するメタン発酵消化液は液肥として利用する場合、水田10a当たり2〜4t程度散布しているが、全量利用するためには八木町内の全水田面積の2倍程度が必要となっている。液肥の散布はバキュームカーによる流し込みの場合は2,000円/10a、液肥散布機の場合は3,000円/10aの料金がかかる。液肥利用は化成肥料に比べコストが半減し、収穫量・食味に遜色なく、安全性にも問題ないなど、利用農家のメリットも大きい。G 利活用に当たっての課題[ゼロ・エミッション(廃棄物ゼロ)を目指して]
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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