【表題】 畜産堆肥の新規需要の現状と利用促進のために

【著者名】 松崎敏英
【所属】 全国畜産有機資源リサイクル協会
【発行年】 1999
【雑誌名】 圃場と土壌
【巻】 364+365
【頁】 1−5
【要約】 「平成10年度堆きゅう肥新規需要開拓促進調査分析事業報告書」は法面緑化用の基盤材、家庭園芸資材など畜産堆肥の利用状況をまとめたものである。その概要をお知らせする。【2.法面緑化用の基盤材としての利用】@ 法面緑化とは、法面に植物を導入し、緑化・被覆を図り、法面の保護、修景を図ることをいう。法面緑化には28種類もの工法があるが、最も多く採用されている方式は「有機質系厚層基盤吹き付け工法」である。バーク堆肥、ピートモス等の有機質系土壌改良材を混合したものを主材料とし、これにパーライト等の無機質系の土壌改良材を加えた吹き付け基盤材である。これに、肥料、高分子凝集剤と種子を加えて法面に5〜10cmの厚さに吹き付ける。A この工法では、多量のバーク堆肥が使用される。平均5cmの厚さで法面に吹き付けたとすると、年間の基盤材の使用量は、約180〜210万?と試算される。この内の50%をバーク堆肥が占めるとすると、法面緑化におけるバーク堆肥の使用量は、約90〜100万?、約40〜50万t程度になる。わが国におけるバーク堆肥の生産量は年間約90万tと言われているから、その40〜50%が法面緑化用に使用されていることになる。B バーク堆肥が法面緑化に好んで使用されるのは、樹皮の繊維が強く絡みあった状態で吹き付けられるので、法面が崩壊されにくいことと、腐りにくい素材であるため、長年にわたって強い耐久性を示すからである。さらに、施工が容易であり、安価であることなどが挙げられる。しかし、問題点も多い。【3.市民農園(家庭園芸)での利用】家庭園芸でも需要の掘り起こしに努力すれば、大きな潜在的な需要がある。【4.造園工事業への畜産堆肥の利用】(財)日本造園建設業協会による畜産堆肥に関するアンケート調査の結果においては、厳しい要望が多々あったが、堆肥への大きな期待もあった。それは、よい土の入手が大変困難になっており、それを改良するのは、堆肥などの有機物より他にないからである。また、造園工事で発生する剪定屑や他産業からの廃材利用で相当のコストダウンが可能であると、将来予測している。【5.堆肥入り家庭用園芸培養土】家庭園芸用の培養土に使用されている家畜ふん堆肥は、肉用牛ふん堆肥が30%で最も多く、次いでふんを一切使用しないものが25%、採卵鶏ふんが20%、乳牛ふんが15%であった。また、家畜ふんに添加する副資材としては、バークが圧倒的に多く、全体の67%を占め、次いでおが屑の12%であった。【6.浄水場発生土を利用したボカシ培養土】
【要約者】 竹中洋一

[ 2014/12/02 掲載 ]


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