【表題】 副資材(敷料・水分調整材)−堆肥化を順調に進めるために

【著者名】 三上隆弘;山崎亨史
【所属】 (社)中央畜産会事業第二統括部;北海道道立総合研究機構林産試験場企業支援部
【発行年】 2011
【雑誌名】 (続)マニュア・マネージメント
【巻】 デイリーマン臨時増刊号
【頁】 31−37
【要約】 【副資材の種類と求められる性能・必要量】副資材の添加は家畜ふんに通気性を確保することが真の目的で、容積重の調整が堆肥化発酵を成功させる重要な条件となる。副資材には、麦稈やもみ殻などの農産副産物、飼料用とならない牧草、そしてオガ粉(オガクズ)やバークなど木質系のものが多く使用される。この他に、各種リサイクル法の施行や価格の面から古紙、建設解体材、抜根など廃棄物系の副資材を使用する畜産経営も増えている。[副資材の種類と水分率][副資材の必要量(水分調整から)][〃(容積重から)]堆肥化スタート時の容積重は、副資材にオガクズやもみ殻を混合した場合では、400〜800kg/u程度であるが、堆肥スタート時の容積重は500kg/uにできるだけ近づけると通気性がよくなる。【麦稈の特徴、および堆肥化の留意点】@ 麦稈に含まれる成分は、炭素が約45%、窒素が約0.4%、リン酸が約0.2%、カリが約2.0%、微生物に難分解性のリグニンも含まれるが、木材より少なく構造も異なるため分解性は良いという特徴がある。A 麦稈の水分率は5〜10%、材料の通気性改善に効果が大きく、分解も比較的容易で堆肥化期間は約3ヵ月である。稲わらに比べると水分吸収力は劣るが、弾力性が失われることが少なく、家畜敷料として最適である。【木質系敷料の種類と特徴および堆肥化の留意点】[木材の構造と特徴]<構成成分> 木材の細胞壁は、セルロース約50%、ヘミセルロース約20〜30%である。<保水=吸水+付着水> 敷料内部に水を取り込むことを「吸水」、敷料表面に水を付着させ全体として水を流出させない状態を「付着水」と呼ぶ。<香りの効果>[堆肥化の留意点と木質自体の分解]@「木材の形状が残っていると腐熟していない」との考えは誤った認識といえる。堆肥は土壌中で通気性や透水性などの改良効果があり、木質による土壌改良効果は、粘土質土壌に木質を混ぜた試験により、物理性、化学性の面で証明されている。ただし、未熟堆肥には生育を阻害する物質が残っており、この生育阻害物質が分解された状態を腐熟と考えることができる。A 木質を用いた堆肥の場合、適正な1次発酵を含め、6ヵ月程度堆積する必要がある。6ヵ月でコマツナ発芽にはほとんど影響しないという結果を得ている。[木質系敷料の種類][敷料向けの木質資材][木質系敷料の種類と特徴]バーク、オガクズ(製材のこクズ)、チッパダスト、製造オガ粉、カールマット(ウッドマット)【古紙敷料の特徴と堆肥化の留意点】【廃棄物系敷料の特徴と堆肥化の留意点】
【要約者】 竹中洋一

[ 2016/1/4 掲載 ]


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