【表題】 微生物吸着法を活用した悪臭除去の実施例

【著者名】 安藤輝夫;峯 保男;空閑哲雄
【所属】 三菱長崎機工(株)応用機器事業部
【発行年】 1992
【雑誌名】 PPM
【巻】 23−8
【頁】 48−53
【要約】 ボルカナイトとは、黒ボク土、クン炭、岩石粉末を混合して造粒したバイオ脱臭剤である。黒ボク土は火山放出物の風化堆積層上部に暗褐色ないし、黒色を呈する非泥炭質の腐食の集積した土壌のことである。一般に黒ボク土は他の土壌に比べて著しい腐植を集積する。一方クン炭と呼ばれているものは、籾殻ををいぶし焼き(蒸し焼き)したものを意味しており、農業用に土壌改良、苗床、発芽用被覆として古くから使用され、ほとんど自家製であった。ボルカナイトの特徴は第一に植物性の材料の炭化物、または乾留物がもつ悪臭ガスの吸着性である。第二には、これらの材料の炭素化が高度に進んでいないために多量の有機物が残っている。それが微生物繁殖の栄養源となるために、悪臭除去剤として使用したときに、有機炭素による悪臭ガスの吸着と繁殖する微生物による吸着物質の分解作用が並行して進行する。脱臭装置として実際に適用するには臭気ガスの性状、すなわち臭気成分、温度、湿度等の変動にある程度追従できなければならないが、その点を主眼として魚腸骨処理工場でテストを試みた。原臭濃度の影響で除去率が安定するまでには多少時間を要した。アンモニアとトリメチルアミンは約90%の除去率を、硫化水素とメチルメルカプタンについては100%近い除去率を示し、フィールドで実用に供することが確認できた。
【要約者】 林 孝

[ 00/10/01 掲載 ]


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