【表題】 脱臭方法別の使用業種について

【著者名】 小野寺卓司
【所属】 環境庁大気保全局
【発行年】 1991
【雑誌名】 PPM
【巻】 22−1
【頁】 8−14
【要約】 環境庁では、昭和61年度から「悪臭防止技術改善普及推進事業」として、比較的苦情件数の多い業種について、業種ごとに専門家による検討会を設け、現状と概要、悪臭対策の進め方、技術、設備の維持管理、対策事例等をまとめた報告書を作成している。現在までに、塗装工場、養豚業、印刷工場が完成し、養牛・養鶏業を作成中で本年度は水産食料品製造工場と魚腸骨処理場について検討を進めているところである。洗浄法は、臭気が液体のなかを通過する際に化学反応によって消・脱臭を行うもので、水洗法や薬液洗浄法等がある。主な使用業種は、農林業、畜産業、し尿処理場、下水処理場、皮革加工工場および中小規模汚水処理施設等である。水洗法は、臭気成分のうちに水に対して溶解度の大きい物質(アンモニア、低級アミン類、低級脂肪酸類等)を水洗により除去するもので、水洗塔、シャワーポンプ、排風機等を設置する。利点としては、臭気が水溶性成分ならば有効でミスト、ヒューム、粉じん等を同時に除去でき、化学薬品等をほとんど使用しないので維持管理が割と楽な点である。欠点としては、臭気の中に硫化水素、メルカプタン類、高級アミン、脂肪酸類等、水に対する溶解度の小さなものがあると効果が小さい。燃焼法は、臭気を集めてボイラー、燃焼炉等を用いて助燃用の空気として使用することによって、臭気成分を脱臭除去するものである。種類としては、直接燃焼法、接触燃焼法等があり、送風機、熱交換機、臭突、燃焼炉等を設置する。主な使用業種は、化学工場、食品工場、パルプ工場、印刷工場、飼料肥料製造工場等で、その他に悪臭発生施設があり、熱風、蒸気、温水を必要とする業種であれば有効である。
【要約者】 林 孝

[ 00/10/01 掲載 ]


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