【表題】 魚の水質、物質循環に及ぼす影響に関する実験的研究

【著者名】 福島武彦;松重一夫;相崎守弘;朴 済哲;Rokaya H. GOMA;孔 東壽
【所属】 国立環境研究所;東京水産大学;韓国国立環境研究院
【発行年】 1995
【雑誌名】 水環境学会誌
【巻】 18−11
【頁】 883−893
【要約】 6つの屋外実験池(約36立方)を用いて、滞留時間、栄養塩の供給条件は同じにして、3段階に魚の密度を変化させ、魚の水質、池内物質循環に及ぼす影響を39日間にわたり調べた。魚の高密度の池ではいない池と比較して、ラン藻類が卓越し、動物プランクトン、底生動物の数が1オーダー以上少なく、クロロフィルa、一次生産速度、呼吸速度は2倍程度であり、懸濁物の沈降速度は約半分であった。また、炭素、窒素、リンの物質収支から、流入流出、現存量変化に加えて、懸濁物の沈降、大気との変換が重要な過程であることがわかった。以上をもとに、魚がいるとなぜ植物プランクトン量が多くなるかを議論した結果、クロロフィルaの増加の半分程度は動物プランクトンの摂食圧で説明できるが、その他に沈降速度が小さいことから水中の栄養塩濃度が高いこと、栄養塩の懸濁態、溶存態間の循環が速いこと等が原因していると考えられた。
【要約者】 林 孝

[ 2002/01/28 掲載 ]


[ 新規掲載リスト ] のページ に戻る