【表題】 堆きゅう肥の圃場における利用拡大について

【著者名】 山本克巳
【所属】 九州農業試験場
【発行年】 1997
【雑誌名】 畜産環境保全に関する技術研修会・シンポジウム平成9年度講演集
【巻】 平成9年度
【頁】 71−76
【要約】 家畜の飼養頭数からふん尿産出量を試算し耕地面積当たりに換算したふん尿還元量は、全国平均で15t/haであるが、九州平均では21.8t/haと全国平均を上回っている。県別では福岡、佐賀が約10t/haと少なく、宮崎、鹿児島両県では全国平均の2倍以上の数値を示している。九州地域の総ふん尿産出量は年間1470万トンで、全国の約18%を占めているが、各作物生産における家畜ふん尿の受け入れ可能量は約2000万トンと推定され、九州地域内での流通を考慮すれば利用可能な量である。しかし、畜産環境問題の発生は家畜ふん尿が多量に偏在して利用され得ない情勢にあることを示している。成分調整堆肥;家畜ふん尿の肥料成分は作物の要求する肥料成分に合っていないため、ある成分の施用基準量に着目して施用すると他の成分に過不足が生じるなど耕種農家にとっては利用しにくい欠点を持っている。草地試験場では、堆きゅう肥のブレンドにより成分調整を行う試験が実施されている。堆きゅう肥の窒素無機化量は全窒素、粗繊維含量及び炭素率(C/N比)の3要素と高い相関関係にあることを認め、3要素に基づく窒素放出パターンを関数化し、牛ふん、豚ぷん、鶏ふん及びこれらの混合物の窒素無機化量を計算し、作物の養分要求パターンに見合った家畜ふんの混合比率を算出しようとするものである。
【要約者】 林 孝

[ 2002/01/28 掲載 ]


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