【表題】 水稲に対する豚尿の施用法に関する研究

【著者名】 安西徹郎
【所属】 千葉県農業総合試験場
【発行年】 1988
【雑誌名】 千葉県農業試験場特別研究報告
【巻】 16
【頁】 1−50
【要約】 前年の水稲収穫後から翌年の2月までの落水状態の水田に豚尿を施用すると、豚尿中のNH4-Nは土壌中で速やかにNO3-Nに変わり、水稲移植のための湛水代かき時にはほとんど作土から消失しており、水稲の生育はN不足のために不良になることが多い。一方、代かき10日前に豚尿を施用すると、土壌中でのNO3-Nの生成もなく、水稲のN吸収が多く、化学肥料の施用と同等以上の効果がみられる。また、施用時期を変えて水稲生育・収量に及ぼす豚尿の施用効果をポット試験で調査した結果によると、水稲の収量は豚尿代かき直前区>化学肥料区>豚尿代かき10日前区>豚尿代かき27日前>豚尿代かき58日前区の順であった。豚尿連用水田における土壌のT-CuおよびT-Zn含量は隣接の化学肥料施用水田に比べて深さ20cmまで、それぞれ29〜55%および23〜24%増加した。現時点では豚尿田における土壌のT-CuおよびT-Zn含量は一般の水田土壌の場合と同程度であるが、今後とも大量施用や固形物割合の高い豚尿の施用は控えるべきである。
【要約者】 林 孝

[ 2002/01/28 掲載 ]


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