【表題】 Ecological, energetic and economic comparison of anaerobic digestion with different competing technologies to treat biogenic wastes(生物系廃棄物処理における嫌気性消化の各種堆肥化処理技術に対する生態学的、エネルギー的及び経済的比較)

【著者名】 Edelmann W, Schleiss K, Joss A
【所属】 スイスバイオエネルギー研究協会;スイス環境及び堆肥相談所
【発行年】 2000
【雑誌名】 Water. Sci. Technol.
【巻】 41
【頁】 263−273
【要約】 スイスでは、数年前まで生物系廃棄物は埋め立てか焼却処理であった。最近になって法律により家庭ゴミの分別とその適切な処理とリサイクリングが奨励されるようになったので生物処理が重要になってきた。これまで生物系廃棄物の処理について、単一の視点からの研究はあったが、生態学的、エネルギー的及び経済的な総合的比較研究はなかった。本研究は、生物系廃棄物の生物処理選定のよりよい意志決定のための詳細な情報を提供するため、各種の処理方式を年間一般家庭ゴミ10,000tの処理能力に標準化して比較した。この比較には経済的比較とともにLCAも行った。堆肥化施設の測定値ではメタンの放出が従来の推定値より高かった。ECO-INDICATORとUBPの手法により比較すると、嫌気性消化が堆肥化法、焼却法あるいは消化法と堆肥化法を組み合わせた法より有利であることが示された。その主たる理由はエネルギーバランスに優れているためである。完全閉鎖式の専用処理施設の生物処理のコストは、嫌気性消化、嫌気性消化と他の組み合わせ方式でトン当たり約150スイスフラン程度であった。結論として嫌気性消化が主に生態学的理由から将来大きく重要度を増すようになる思われる。(要約者注)比較した6処理法は、EC: 完全閉鎖型バイオフィルター脱臭装置付き堆肥化装置、OC:屋根付き解放堆積型堆肥化装置あるいは開放ガス透過性シートで被覆されたウィンドロー、DP:完全閉鎖加温水平型乾式消化槽+バイオフィルター付き閉鎖型好気的後処理、DE:加温乾式消化槽と閉鎖型自動単費化装置の組み合わせ、堆肥過程に入る前に原料の40%を消化、空気はバイオー洗浄機で浄化、DO: 多段式加温乾式回分消化槽と開放ウインドロー堆肥化、堆肥化過程に入る前に原料の60%を消化、IS:排気ガス浄化処理装置付き近代式焼却プラント。ECO-INDICATOR 95 : Goedkoop et al., 1995.温室ガス効果、オゾン層減少、酸性化等10の環境影響項目を定義。UBP: BUWAL (スイス連邦森林・廃棄物・景観省), 1998. スイス国家環境政策目標値が示され、その標準エコポイントは影響でなく個々の汚染物質放出量、エネルギー消費と環境的欠乏等に配点されている。
【要約者】 渡邉昭三

[ 2004/01/21 掲載 ]


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