【表題】 Greenhouse gas emissions of bioenergy from agriculture compared to fossil energy for heat and electricity supply.(オーストリアにおける熱と電力供給における農業由来のバイオエネルギーと化石エネルギーの温室ガス放出の比較)

【著者名】 Jungmeier, G., Spitzer, J.
【所属】 オーストリア・ヨアンノイム研究所
【発行年】 2001
【雑誌名】 Nutrient Recycle in Agroecosystems
【巻】 60
【頁】 267−273
【要約】 本研究の目的は、農業バイオマス源からの電力と熱供給の各種のバイオエネルギーシステムの全ライフサイクルにわたる温室ガス放出(CO2、N2O、CH4)を、農地利用の変化と副産物の利用を含めて分析し、化石エネルギーシステムのそれと比較することである。熱利用は35−60℃の空間加温、電力は230V・50HZとした。エネルギーシステム境界は、発酵システムの部分として、副産物の利用(消化液の肥料利用)と回避されたバイオマスの参照利用(無処理排せつ物の貯蔵)を含む全ライフサイクルとした。本論文は「バイオエネルギーシステムの温室ガスバランス(Jungmeier et al.1999」の要約である。解析の方法は国際エネルギー機関(IEA)のバイオエネルギー課題25(前述論文)で開発されたものである。解析結果は、バイオエネルギーシステムと化石燃料システムの比較を、kWh当たりのCO2換算の放出量とCO2換算の低減量の百分率で示した(バイオエネルギーシステムと化石エネルギーシステムの熱供給と熱・電力組み合わせ供給における詳細な各種の方法の組み合わせ比較表が提示されている)。いくつかのバイオエネルギーシステムは、参照バイオマス利用の放出回避あるいは副産物の置換効果により、既成事実として温室ガス放出が低い。一般にバイオエネルギーシステムの温室ガス放出は化石エネルギー燃料システムより低い。従って、化石燃料システムをバイオエネルギーシステムで置き換えることにより大幅に温室ガス削減が可能である。この比較の結果は、政策立案者、電気熱業界及び製造業界が放出低減目標を達成するための効果的な農業バイオマス利用の選択肢を選定する助けとなろう。
【要約者】 渡邉昭三

[ 2005/03/15 掲載 ]


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