【表題】 A multi-layer model to describe the atmospheric transport and deposition of ammonia in Great Britain.(グレートブリテンにおけるアンモニアの大気圏移動と堆積を記述する多層モデル)

【著者名】 Singles,R., Sutton, M, A., Weston, K.J.
【所属】 エジンバラ大学気象学科、陸上生態研究所エジンバラ試験場
【発行年】 1998
【雑誌名】 Atmospheric environment.
【巻】 32
【頁】 393−399
【要約】 NH3の放出は主に低水準源(家畜、農用地)から起こり、取り巻く気象条件に依存して周囲の空気とよく混合した気層となって急速に拡散する。地表近くでは高濃度となることができまたNH3はしばしば大きな堆積速度(半自然的平地や森林に対して)を持っているので、地表の生態的状態に依存して地域的な乾堆積の主要な傾斜を作ることになる。対照的にNH4+エアロゾルは一般に堆積速度が遅く長距離にわたり移動する。NH3の地表レベル濃度と乾堆積の空間的変異性は大きいので、非常に多くの観測点を設定して測定しないと正確な全国的濃度地図を作成することは難しい。これを代替する方法として空中濃度と堆積を推定する大気圏移動モデルを利用し、観測値が得られる場合にはモデルの結果の正確度を確認することである。これまでいくつかのグリッドの大きさの異なるモデルが提案されている。本研究は、既存の多層アンモニア移動モデル(TERN)と5x5kmグリッドでグレートブリテンを覆う長期の統計的曲線モデル(FRAME)を開発する詳細なアンモニア放出の場の定義と併せてこの問題に対処するものである。このモデルは垂直濃度傾斜を明確に33層に設定し、同時に主要地表被覆クラスによる抵抗数式を用いて乾堆積の土地利用形態依存を記述できるようにしてある。垂直分散を明確に扱うことにより放出の瞬間的混合を仮定するモデルより、細密なスケールで立体的変異性を検討する能力を与えている。そしてまた空気中濃度と堆積の修正係数を必要でなくしている。モデルの結果はNH3濃度と正味の乾堆積の年間平均を地図の形で示されている。また全国モニター網により測定されたNH3濃度と比較されている。窒素の減少の年間予測は、全堆積と減少した窒素の輸出の両方に依存するものとして定義されている。
【要約者】 渡邉昭三

[ 2005/03/15 掲載 ]


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