【表題】 The monitoring of nitrogen surpluses from agriculture.(オランダにおける農業由来の過剰窒素の監視)

【著者名】 van Eerdt, M. M., Fong, P.K.N.
【所属】 オランダ統計局環境統計部
【発行年】 1998
【雑誌名】 Environmental Pollution
【巻】 102,S1
【頁】 227−233
【要約】 有害物質に関する環境政策は過去数年環境媒体における有害物質の濃度に関する政策から放出低減に関する政策へ、ごく最近は持続可能な発展に関する政策へと変わった。オランダ統計局は、1970以来農業部門の窒素バランスを調査している。農業部門の窒素バランスシートは1986年から毎年入手できる(本文中に1986−96年の窒素の土壌表面バランス総括表が示されている)。バランスシートを計算する目的は、窒素過剰に関して農業部門の環境的実績を監視することである。環境媒体の質を測定することによって短期間に放出の低減を計算する事はほとんど不可能であるので、農業部門の過剰は毎年のバランスシートによってによって推定される。オランダでは窒素損失の70%は農業部門で起こっている。主に(70%)土壌と地下水に失われている。環境媒体への放出の測定が労力と経費がかかる場合には、計算はモデルあるいは統計によって行われる。本報告は農業由来の全窒素過剰を統計的情報を用いて決定する二つの方法:農場境界内バランス法ー家畜頭数と1頭当たりの飼料ー体内取り込みー排せつのバランスによる計算と土壌表面バランス法ー飼料と粗飼料消費と家畜生産に関する全国統計による計算を記述している。この二つの方法は独立して計算されるので、計算の信頼性と正確度は結果の差で評価される。調査期間のこの誤差は5%以内であった。これらの方法は、EUの硝酸塩指令(1991)とOSPARCOM合意(1995)に対して採られた窒素削減対策の効果を監視するために用いられる。記述されている方法は、OECDとEUROSTATによって栄養素利用の指標を計算するために用いられている。過去10年にわたるオランダの調査結果では、窒素過剰の低減は僅かの進歩しかみられない。アンモニア放出は、窒素の土壌への損失増加の犠牲において低減している。窒素の土壌への投入と作物による回収との差として計算する(土壌表面法)窒素過剰の推定は、飼料ー家畜ー排せつ物バランスについての首尾一貫したデータを必要とする。本文中に示されてれている1986−96年の窒素の土壌表面バランス総括表によると、1986ー96年の農場レベルのヘクタール当たり窒素損失kgは、それぞれ385, 375, 351 339, 323, 341, 319, 317, 327, 339, 314である。
【要約者】 渡邉昭三

[ 2005/03/15 掲載 ]


[ 新規掲載リスト ] のページ に戻る