【表題】 汚泥肥料施用土壌における重金属の動態 1)土壌pHの低下が作物の重金属吸収に及ぼす影響

【著者名】 井上恵子;圧龍徹也
【所属】 福岡県農業総合試験場
【発行年】 1990
【雑誌名】 日本土壌肥料学会講演要旨集
【巻】 36
【頁】 200(10)
【要約】 汚泥肥料施用土壌のpHを人工的に低下させて、その低下の程度が作物の重金属吸収に及ぼす影響について検討した。水稲では汚泥肥料施用後、土壌pHを低下させても作物体中のCd、Zn濃度は高まらなかった。この原因は、塩化第二鉄を処理すると一時的にpHが3〜4に低下するため土壌中の重金属が溶脱して重金属含量が減少したこと、また湛水で栽培する水稲では土壌の還元化が進行するため、土壌中の重金属が不溶化すると共に、低下していた土壌pHが上昇して重金属が作物に吸収されにくくなったこと等が考えられる。ホウレンソウでは、汚泥肥料を施用すると無施用区に比べホウレンソウのCd濃度は低下したが、土壌のpH(H2O)が7.8から7.0、6.1に低下するとホウレンソウのCd濃度は各々2.5、2.7倍となった。ホウレンソウのZn濃度も土壌のpHが低下すると高まる傾向を示した。
【要約者】 林 孝

[ 00/10/01 掲載 ]


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