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砂丘だいこんの全量基肥栽培とコート種子利用による省力化


[要約]
被覆肥料を利用した全量基肥栽培とコート種子の1粒まきにより、砂丘畑における だいこん栽培の省力化が図られる。
青森県農業試験場・砂丘分場
[連絡先] 0173-45-3214
[部会名] 野菜・花き
[専門]  栽培
[対象]  根菜類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
屏風山砂丘開畑のだいこんの栽培面積は184ha余りで、全開畑面積の22%を占めている。 当地域では、経営農家の高齢化と労力不足により、だいこんなどの栽培面積の拡大が 阻まれている。
だいこんの栽培の間引き・追肥作業を省略することにより、作付面積の拡大と他の 作物栽培のための余剰労力がうまれる。

[成果の内容・特徴]
  1. 基肥に被覆肥料を同時施用することで、追肥作業が省略できる。 (図1)
  2. 全量基肥栽培とし、窒素の総量は現行の追肥体系と同量で、追肥相当分を被覆肥料 (3要素入70日タイプ)で施用する。(表1)
  3. コート種子を1粒まきすることで、間引き作業が省略できる。 (図1)
  4. 播種間隔を25cm前後にすれば、現行の30cm間隔栽培法と比較して収量・品質は低下 しない。(表2)

[成果の活用面・留意点]
スプリンクラなどのかん水施設のある砂丘畑に適応

[その他]
研究課題名:屏風山砂丘地における野菜および畑作物栽培技術の確立
            2) 砂丘地における野菜の省力栽培技術
              (2) ダイコンの省力栽培
予算区分 :県単
研究期間 :平成4年(平成3〜4年)
研究担当者:野沢智裕、今井照規、下山邦博、中島一成
発表論文等:なし