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イチゴ夜冷短日促成栽培の育苗法
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[要約]
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促成栽培イチゴ「とよのか」は、ポットの大きさ、育苗日数およびポット当たりの
施肥量の育苗改善により、高位生産が可能である。
山形県砂丘地農業試験場 野菜・花き研究
[連絡先] 0234-92-2140
[部会名] 野菜・花き
[専門] 栽培
[対象] 果菜類
[分類] 普及
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[背景・ねらい]
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庄内砂丘地では、一部に夜冷短日による「とのよか」の促成栽培が導入さて手いるが、
夜冷短日処理で頂花房を花成誘導させても花数が少なく収量も低い状況にあり、高位生産
を図るための育苗法を検討した。
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[成果の内容・特徴]
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促成栽培イチゴ「とよのか」の育苗法は以下のとおりである。
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ポットの大きさは10.5cm(土量500ml)を使用する。
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鉢上げから夜冷短日育苗開始までの育苗日数は、5月中旬から60日とする。
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ポット当たり施肥量は、樹脂被覆燐硝安加里100日タイプを窒素成分で600mg
(用土1m3当たり現物量で8.6kg)とする。
表1 生育および収量
図1 収量と平均果重・
栽培概要
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[成果の活用面・留意点]
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ポット用土は窒素分の少ないものを用いる。(育苗用土は砂とくん炭を容積比で1:1に
混合する。)
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暗黒低温処理には適用できない。
[その他]
研究課題名:イチゴ高位生産技術の確立
予算区分 :県単
研究期間 :平成4年
研究担当者:川村 啓造、中西 政則
発表論文等:なし