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カーネーションの夏秋切り短期栽培と後作ユリ類の生産システム別経済性試算


[要約]
カーネーションの9〜10月切りとその後作にユリ類の新作型を組み合わせることにより、 施設花きの高収益生産を図ることができる。
秋田県農業試験場・園芸畑作部・花き担当
[連絡先] 0188-39-2121
[部会名] 野菜・花き
[専門]  経済政策
[対象]  花き類
[分類]  指導

[背景・ねらい]
カーネーションの周年切り、ユリ類の2度切りが行われているが、カーネーション及び ユリ類の現状作型では所得の低迷がみられる。
施設の高度利用体系として、新しく作型開発したカーネーションの9〜10月切り短期 栽培とその後作として、オリエンタルハイブリッド系ユリとアジアテック系ユリの 組み合わせによる経済性を試算する。

[成果の内容・特徴]
  1. カーネーションは330m2当たり、8,700株植えで切花本数30,400本とし ユリ類は8,800球植えで切花本数7,900本とする。 (表1)
  2. 労働時間は、カーネーションで330m2当たり732時間、ユリ類では278時間 であった。(表1)
  3. 粗収益は、経営全体平均でカーネーションが330m2当たり243万円となり、 ユリ類で237万円、合計で粗収益は480万円となる。 (表2)
  4. 所得はカーネーション148万円、ユリ類88万円となり合計所得236万円である。 (表2)労働一日当たりの所得は1.8万円と高い。

[成果の活用面・留意点]

[その他]
研究課題名:寒地・寒冷地におけるカーネーションと球根花きの組合せ生産システム
            技術の確立
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成4年度(平成2〜4年)
研究担当者:斉藤 洋、渋谷 功、藤本順治
発表論文等:なし