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秋〜初冬出しラークスパーの播種時期


[要約]

 秋〜初冬出しのラークスパーの播種時期は‘シドニーホワイト’‘ミヨシのピンク’では8月上旬、‘ブルースプレイ’は8月中旬が適し、10月中旬〜12月上旬まで切花長70cm以上の良品生産が可能である。

[キーワード]

ラークスパー、秋〜初冬出し、播種時期

[担当]山形県立園芸試験場・野菜花き研究部
[連絡先]0237-84-4125
[区分]東北農業・野菜花き(花き)
[分類]技術・普及


[背景・ねらい]

 キンポウゲ科のラークスパー(千鳥草)は、季咲きは春から初夏であるが、年間を通して需要があるため市場からは生産量が少なくなる秋から初春にかけての安定供給が望まれている。
 そこで、秋〜初冬出し作型の確立に向けて播種時期が開花、切花品質、収量に及ぼす影響を検討する。

[成果の内容・特徴]

1.

秋〜初冬出し作型の播種時期は短茎開花を回避するため‘シドニーホワイト’‘ミヨシのピンク,では8月上旬、‘ブルースプレイ’は8月中旬が適し、10月中旬〜12月上旬までの収穫が可能である(表1表2)。

2.

この作型では切花長70cm以上の上位階級を80%以上確保でき収量性が高く、これ以降の播種では年内の開花株率が低くなる(表2)。

[成果の活用面・留意点]

1.

高温期の育苗は発芽率が劣るので、発芽揃いまでは平均温度15〜18℃程度で管理する。

2.

立枯病予防のため耕耘時にトルクロホスメチル粉剤を土壌混和する。

[具体的データ]


栽培概要
播種日:7月16日、8月1日、8月16日(288穴セルトレー)
(発芽揃いまで18〜20℃の発芽室で管理後、ミスト下で育苗)
採植密度:ベッド幅100cm、通路80cm、株間12cm、条間12cm、8条植え
施肥量(kg/a) N:1.5 P
2O5:3.1 K2O:2.6
遮光:7月24日から9月11日まで遮熱賛材(遮光率40%)をハウス屋根上被覆。
加湿:10月9日より最低夜温15℃目標

[その他]
研究課題名:

特産花きの導入と栽培改善

予算区分:

県単

研究期間:

2001年度

研究担当者:

五十嵐美穂、佐藤武義、小野恵二

発表論文等:


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