1. |
プロファイルはイチゴ1個について、属性と水準を、「価格」(20円、50円、80円)、「色」(熟・赤、未熟・半分緑)、「甘さ」(普通、甘い)、「大きさ」(大、小)、「産地」(国内産、外国産)の5属性、3水準、2水準、2水準、2水準、2水準に設定した。直交計画により、8つのプロファイルを作成した。 |
2. |
図1のように熟・未熟、大・小はイラストでも表現し、その他の属性はテキスト情報とした2つのプロファイルを組み合わせたカードを8C2=28枚作成した。その中から14枚をランダムに選んで1人分の調査票とすると、1ユニット(28枚)から2人分の調査票が出来る。これを29ユニット用意して58人分の調査票を作成した。被験者には2つのプロファイルの、どちらか好ましい方を選択してもらった。 |
3. |
表1に分析結果を示す。効用値の高い順に、「色」、「産地」「大きさ」「甘さ」となった。 |
4. |
限界支払意志額は、価格の係数の絶対値で各属性変数の係数を除することで求められる(価格データは10円単位なので10倍する)。表1の右に示すように色は77.9円、甘さは12.3円、大きさは49円、産地は72円であった。すなわち、産地を例にとると被験者は国内産イチゴに対し外国産イチゴより1個あたり最大72円多く支払う意志を持っていることを示している。 |
5. |
計測結果をもとに、数式1からイチゴの需要関数を求めることができる。回答者をランダムサンプリングとみなして、その母集団を1000世帯と仮定し、産地の違いのみによる需要関数を求め図2に示す。国内産イチゴは外国産イチゴよりも格段に高い購買確率となった。 |