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リンゴ「ふじ」輸出の際に問題となる果肉褐変の消石灰による抑制

[要約]

リンゴ「ふじ」の輸出に発泡スチロールボックスを用いる場合、10kgボックス当たり消石灰を50g入れることにより、炭酸ガスによる果肉褐変障害を抑制できる。

[キーワード]

リンゴ輸出、発泡スチロールボックス、果肉褐変、消石灰、炭酸ガス障害

[担当]

青森農林総研・りんご試・栽培部

[代表連絡先]

電話0172-52-2331

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

技術・普及

[背景・ねらい]

リンゴ生果の輸出はここ数年伸び続けており、2007年産は前年対比110%の25,729トンであった。青森県産「ふじ」の輸出形態は、密閉度の高い発泡スチロールを用いているが、出荷当初炭酸ガス障害と思われる果肉褐変が発生し、販売価格に影響を与えた事例があった。これまでの試験から、炭酸ガスを吸着する消石灰を梱包容器内に入れることで、障害が回避できることが知られており輸出用発泡スチロールボックスを用いる場合の消石灰の必要量を明らかにする。

[成果の内容・特徴]

  1. 二酸化炭素濃度は、いずれの処理区も保管後に上昇する。保管後の濃度は、消石灰0g区が11〜15%と高く、つぎに消石灰50g区の5〜6%で、最も低かったのは消石灰100g区で3%台である(表1
  2. 炭酸ガス障害による褐変(写真2)は、消石灰0g区で程度が小、中合わせて39%の発生率である。消石灰100g区では全く褐変が見られない。消石灰50g区では微小な褐変が3%見られる、実用上問題にならない(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. リンゴ「ふじ」を輸出する際に問題となる炭酸ガスによる果肉褐変障害を防止でき、販売価格の高値安定が期待できる。
  2. 使用する場合は(株)白石カルシウムに問い合わせる。
    問い合わせ先;食品資材部(03-3863-8914)

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
果肉褐変の発生を抑制するための梱包技術の確立
予算区分
果実等輸出
研究期間
2005〜2007年度
研究担当者
長内敬明・鈴木均・葛西智・工藤智