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花材として利用可能なクラブリンゴの品種

[要約]

クラブリンゴの「Dolgo」、「Ormiston Roy」、「Makamik」、「Eley Purple」、「Pink Perfection」、「Beverly」、「Adams」は、花材として出荷するのに適している。

[キーワード]

クラブリンゴ、花材、交雑和合性

[担当]

宮城農園研・園芸栽培部・果樹チーム

[代表連絡先]

電話022-383-8132

[区分]

東北農業・果樹

[分類]

研究・参考

[背景・ねらい]

リンゴ園の単植化における受粉樹としてクラブリンゴの利用が想定されているが、クラブリンゴからの副次的収入をねらって、花材としての出荷に適した品種を選定する。

[成果の内容・特徴]

  1. 「Dolgo」は、果実が濃赤色で、果実横径が31mm程度と大きく、果形は円筒形で、9月上旬まで実物として観賞できる(表1)。
  2. 「Ormiston Roy」は、果実が黄緑色で、果実横径が12mm程度、果形は円形で、10月下旬まで枝物として観賞できる(表1図1)。
  3. 「Makamik」は、果実が薄赤色で、果実横径が21mm程度、果形は円錐形で、11月上旬まで実物として観賞できる(表1)。
  4. 「Eley Purple」は、果実が黄緑色で、果実横径が11mm程度、果形は円形で、11月上旬まで枝物として観賞できる(表1)。
  5. 「Pink Perfection」は、果実が鮮やかな赤で美しく、果実横径が17mm程度、果形は円形で、11月中旬まで枝物として観賞できる(表1)。
  6. 「Beverly」は、果実が赤で美しく、果実横径が15mm程度、果形は円で12月上旬まで枝物として観賞できる(表1図2)。
  7. 「Adams」は、果実が鮮赤色で透明感があり美しく、果実横径が13mm程度、果実は楕円で、12月下旬まで枝物として観賞できる(表1図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 花材として適する形質は、果実の横径が15mm以下で2週間程度の日持ちが必要である。
  2. 「Dolgo」、「Ormiston Roy」、「Makamik」、「Pink Perfection」、「Beverly」、「Adams」は、「ふじ」に対して交雑和合性がある。
  3. 「Pink Perfection」は、花粉量が少ない。
  4. 「Eley Purple」は、リンゴの受粉樹として利用できない。
  5. “実付き枝物として利用可能なクラブアップルの品種”として「David」、「Redbud」、「Red Splendor」、「Snowdrift」、の4品種を選定している。(2005年成果情報)
  6. 「Dolgo」、「Snowdrift」は苗木として市販されている。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
クラブリンゴの有効活用による受粉樹確保と花材としての新需要創出
予算区分
県単
研究期間
2004〜2008年度
研究担当者
大沼欣生、鵜飼真澄、高嶋名世瑠、菅原怜、池田裕章、菊地秀喜、安江恵美子