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リンドウ種子の調製・貯蔵方法

[要約]

リンドウ種子の調製は、さく果から種子を取り出して乾燥することにより、子葉展開個体率が向上する。また、イプロジオン水和剤の種子浸漬により同様の効果が得られる。種子を凍結貯蔵することにより、採種後2年間は貯蔵前の子葉展開個体率が維持される。

[キーワード]

リンドウ、種子、貯蔵

[担当]

岩手農研・技術部・園芸研究室

[代表連絡先]

電話0197-68-4419

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

技術・参考

[背景・ねらい]

現在、岩手県が育成したリンドウ品種の種苗供給はおもに種子で行っているが、発芽率の年次較差が種子供給上の問題となっており、その原因の一つが採種後の調製・貯蔵方法にあると推察されている。

そこで安定した種子供給を目的として、種子の調製・貯蔵方法について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. リンドウ種子を乾燥調製する際、さく果から種子を取り出して乾燥することにより、播種後のカビ発生率が低減し、子葉展開個体率が向上する(表1)。
  2. イプロジオン水和剤で種子浸漬処理することにより、播種後のカビ発生率が低減し、子葉展開個体率が向上する(図1)。
  3. 安定した乾燥条件を得るために通風乾燥を行う場合、40℃ で通風乾燥させると室内乾燥と同程度の子葉展開個体率となる(表2)。一方、50℃ の通風乾燥を1日(24 時間)以上実施すると、著しく子葉展開個体率が低下する(表2)。
  4. 種子貯蔵は2℃ 冷蔵に対し、−30℃ 凍結とすることにより、採種後2年間は貯蔵前と同程度の子葉展開個体率が維持される(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. リンドウの採種後の調製・貯蔵条件の参考となる。
  2. 室内乾燥は温度23〜25℃、湿度40〜50%の条件下で実施。
  3. 本成果においては、現地における実用的な発芽率を評価するため、播種後にカビ等の影響により死滅せずに子葉展開した個体を子葉展開個体率として計測。
  4. 種子貯蔵に関しては、貯蔵開始から2年間のデータを取りまとめたものである。また、−30℃以外の凍結温度については未検討である。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
りんどうF1品種の親株維持、増殖技術の確立
予算区分
県単
研究期間
2002〜2008 年度
研究担当者
中里崇、川村浩美