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ボックス栽培におけるビブルナム「スノーボール」の加温普通促成作型

[要約]

ビブルナム「スノーボール」は自然低温遭遇後、1月上中旬から4月中旬まで順次加温を開始することにより、50〜15日程度の到花日数で2月下旬以降から自然開花期直前の4月下旬まで、計画的に収穫することができる。

[キーワード]

ビブルナム、スノーボール、促成作型、ボックス栽培

[担当]

山形農総研セ・農生産技試・野菜花き研究科

[代表連絡先]

電話0237-84-4125

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

技術・参考

[背景・ねらい]

洋種枝物花木のビブルナム「スノーボール」は、山形県内平坦部において、自然条件下では5月上旬から中旬にかけて収穫となる。切り枝の需要は早春期から旺盛であるため、出荷期の拡大が期待されている。そこで、加温開始時期と収穫時期の関係を明らかにし、ボックス栽培における加温普通促成作型を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. ビブルナム「スノーボール」は自然低温遭遇後1月上中旬以降、順次加温を開始することにより2月下旬以降、自然開花期の直前まで収穫することができる(図1表1)。
  2. 到花日数は、加温温度を最低15℃または昼温20℃/夜温13℃で管理すると、1月上中旬の促成開始では約50日、1月下旬〜2月中下旬では40日以下、3月上旬〜下旬では30日以下、4月では20日以下となる(図1表1)。
  3. 萌芽所要日数は、12月の促成開始では43〜98日と長く、1月の促成開始では15〜27日、2月の促成開始では10〜14日、3月の促成開始では2〜8日となり、促成開始時期が遅くなるほど短くなる(表1)。
  4. この作型では、3年生樹以上で切り枝長50p以上の商品性の高い切り枝が3.5〜7.5本/樹収穫できる(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. ボックス栽培で鉄骨ガラスハウスに入室した試験結果である。
  2. ボックス栽培樹は収穫後に露地に置床し、灌水チューブ等を敷設のうえ水管理を行なう。球根コンテナ利用では、露地に15p程度の深さで埋設管理を行なうと灌水労力の大幅軽減につながる。
  3. 3月以降は陽射しが強くなり花房等が萎れやすくなる場合があるので、灌水間隔に留意するとともに遮光等で萎れを防止する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
洋種枝物花木を中心とした県特産花きの強化技術開発
予算区分
県単
研究期間
2004〜2007年度
研究担当者
佐藤武義、高橋佳孝
発表論文等
佐藤ら(2007)東北農業研究、60:165-166