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夏秋どり栽培に適する四季成り性イチゴ新品種「サマーティアラ」

[要約]

四季成り性イチゴ新品種「サマーティアラ」は、果実が大きく、6〜11月まで収穫が可能であり、夏秋どり栽培に適する。果形は円錐形、果皮色は鮮赤色で光沢があり、果実外観も良好である。糖度や糖酸比が高く、食味も良好である。

[キーワード]

イチゴ、四季成り、新品種、サマーティアラ、夏秋どり

[担当]

山形県庄内総合支庁産業経済部農業技術普及課・産地研究室

[代表連絡先]

電話0234-91-1250

[区分]

東北農業・野菜花き(野菜)

[分類]

技術・普及

[背景・ねらい]

山形県における四季成り性いちごの栽培面積は少ないが、収益性の高い園芸品目として期待されている。しかし、四季成り性品種は、一季成り性品種と比べ果実品質や収量性が劣ること、苗の利用や果実の出荷方法において生産者の自由度が低いなどといった理由から栽培は伸び悩んでいる。そこで、本県の夏秋どり栽培に適し、果実品質が優れる四季成り性品種を育成する。

[成果の内容・特徴]

  1. 平成14年に、「Selva(カリフォルニア大学デービス校育成)」を種子親に、「紅ほっぺ(静岡県農業試験場育成)」を花粉親として交配して育成した。
  2. 草勢は強く、草姿は立性である。花房数は中程度であり、摘房処理が不要であるため省力的である。ランナー発生数は「エッチエス-138」より多く、増殖性が高い(表1)。
  3. 四季成り性は安定しており、6〜11月まで継続して収穫することができる。6〜11月の株当たりの商品果収量は410g程度(約260kg/a)である。商品果の平均一果重は12.0gと「エッチエス-138」より重く、果実は大きい(表1図1)。
  4. 果形は円錐形、果皮色は鮮赤色で光沢がある。糖度や糖酸比が高く、食味が良好である。果実の硬度は「エッチエス-138」と同程度である(表1表2図2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. うどんこ病に罹病性であるため、適期防除に努める。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
いちごオリジナル新品種の開発
予算区分
県単
研究期間
2002〜2008年度
研究担当者
荘司善守、丸山康広、伊藤政憲
発表論文等
荘司ら「サマーティアラ」品種登録出願中(出願番号第23046号)