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無花粉のユリ新品種「ルビーマジック」の育成

[要約]

シンテッポウユリにアジアティック系ユリを交雑して育成した「ルビーマジック」 は、花蕾と花弁の裏面ではクリムゾンレッド(深紅色)を強く発現し、葯はあるが無花粉 である。

[キーワード]

ユリ、新品種、交雑、胚培養

[担当]

宮城農園研・園芸栽培部・花きチーム

[代表連絡先]

電話022-383-8132

[区分]

東北農業・野菜花き(花き)

[分類]

技術・参考

[背景・ねらい]

これまでに、県内自生のヒメサユリを素材としたユリ「杜の乙女」、「杜の精」、「杜のロマン」などを種苗登録しているが、いずれの品種も花色はピンク色の単色で有花粉である。近年消費者ニーズの多様化に伴い、さらに多彩な品種の育成が望まれている。特にユリの花粉は衣類等に付着すると落ちにくいため、無花粉が望まれる。そこで複色、無花粉などの新たな特性をもつ新品種を育成する。

[成果の内容・特徴]

  1. ユリ新品種「ルビーマジック」は、1999 年にシンテッポウユリ「オーガスタ」に複色のアジアティック系ユリ「プティピンク」を交雑し、胚培養により育成した品種である。
  2. 花はやや小輪、散形花序で、スカシユリ型の切り花向きの新品種であり、自然開花期は6月下旬である(表1図2)。
  3. 葯はあるが、無花粉である(表1図1)。
  4. 花弁の表面は穏紫ピンク色と黄白の複色で、花蕾と花弁の裏面ではクリムゾンレッド(深紅色)を強く発現する(表1図1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 「ルビーマジック」は、2009 年3月に品種登録出願している。
  2. 「ルビーマジック」の作型は、現在開発中である。
  3. 「ルビーマジック」は、ウイルス病や葉枯病に対する抵抗性は特に認められないので、アブラムシと葉枯病の防除を徹底するか、寒冷紗被覆雨よけ栽培を行う。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
園芸作物のオリジナル品種育成
予算区分
県単
研究期間
1999 〜 2008 年度
研究担当者
鈴木誠一、佐々木厚
発表論文等
出願番号「ルビーマジック」第23559 号