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タマネギの春まき夏どり作型に適する品種

[要約]

たまねぎを2月に播種し4月に定植後7 月に収穫する春まき夏どり作型に適する品種は、「もみじ3号」ならびに「七宝甘70」である。

[キーワード]

タマネギ、品種「もみじ3号」、品種「七宝甘70」、露地春まき夏どり

[担当]

山形県庄内総合支庁農業技術普及課産地研究室

[代表連絡先]

電話0234-91-1253

[区分]

東北農業・野菜花き(野菜)

[分類]

研究成果情報

[背景・ねらい]

近年タマネギの国内産需要の高まりとともに、従来の秋定植だけでなく春定植の作型への取り組みが見られる。在ほ期間が短く、省力と資材コストの低減が可能と考えられる春定植作型の技術体系確立のため適応する品種について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. この作型に適する品種は、収量、貯蔵性に優れる「もみじ3号」ならびに「七宝甘70」である。
  2. 「もみじ3号」は、球径6〜8cmの中玉中心であるが(表2)、収穫時の腐敗球の発生が少なく、10a当り4tの収量が見込まれる(表1)。乾燥後の腐敗発生が少なく(表2)、通風可能な貯蔵場所では常温で12月上旬まで保存可能である(図1)。
  3. 「七宝甘70」は、平均一球重が230g前後で球径8cm以上の大玉中心の品種で(表2)、10a当り5tの収量が見込まれる(表1)。貯蔵は11月上旬までであれば萌芽が少なく保存可能である(図1)。

春まき夏どり作型の概略

[成果の活用面・留意点]

  1. この作型の適応地域は3月下旬までに融雪し、作付け準備ができる地域(平坦地)とする。
  2. 土壌pHが6.0以下の場合生育停滞が懸念されるため作付け前のpHが低い場合には、石灰資材による土壌改良を行う。
  3. セル苗やチェーンポット苗は定植後の土壌水分不足により活着が遅れることがあり、初期生育を確保し茎葉を旺盛にするため、土壌が乾燥しすぎないように管理する。
  4. 「七宝甘70」は、出荷調製の際に茎葉を切り取った後の葉鞘部の切り口が大きく、乾燥が不十分な場合切り口腐敗が発生するので、貯蔵する際は十分に乾燥する。
  5. 「七宝甘70」および「もみじ3号」の種子は、一般種苗店での取り扱いがない場合がある。また秋まき用品種のため入手の際には種子注文時期に留意する。

[具体的データ]

[その他]

研究課題名
庄内地域園芸技術支援事業、加工・業務需要野菜栽培システムの確立
予算区分
県単
研究期間
2009〜2010 年度
研究担当者
伊藤聡子・上田七瀬