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秋ギク「神馬」及び「神馬2号」の慣行より低い加温温度での初冬栽培法
[要約]
「神馬」及び「神馬2号」の11 月下旬から12 月上旬採花において、定植日から10 月末まで無加温、その後10℃で加温し栽培しても切り花品質に影響がない。また、これにより暖房コストを「神馬」で30%削減でき「神馬2号」ではさらにコストが削減される。
[キーワード]
キク、「神馬」、「神馬2号」、低温管理、低コスト、初冬栽培
[担当]
青森農林総研・花き部
[代表連絡先]
電話0172-52-4341
[区分]
東北農業・野菜花き(花き)
[分類]
研究成果情報
[背景・ねらい]
秋ギク「神馬」の初冬栽培では、出蕾・花芽発達のため慣行では13℃に加温しているが、燃油が高騰しており、コストがかさんでいる。そのため、慣行より低い加温温度で栽培する方法を開発する。
[成果の内容・特徴]
- 「神馬」及び「神馬2号」の11 月下旬から12 月上旬に採花する初冬栽培において、定植日から10 月末まで無加温栽培し、その後最低気温10℃で加温する栽培方法でも、青森県中南地域であれば、慣行の13℃加温に比べ、採花日は1週間程度遅れ、切り花長は若干短くなるが、切り花品質への影響は小さい(図1、図2、表1)。
- これにより、慣行に比べ30%程度加温コストが削減できる(表2)。
- 「神馬」でも効果があるが、「神馬2号」を使用するとさらにコスト削減の効果が高い(表2)。
[成果の活用面・留意点]
- 採花期は、年次変動するため注意が必要である。
[具体的データ]
(東 秀典)
[その他]
- 研究課題名
- 新たな光・温度制御による花きの栽培技術の開発
- 予算区分
- 県交付金
- 研究期間
- 2012〜2013 年度
- 研究担当者
- 東秀典(青森農林総研)蝟利哉(青森野菜研)