[成果情報名]

サツマイモの挿苗用電動作業台車

[要約]本機は、電動モーターにより駆動する3輪台車であり、走行速度を作業者に会わせて任意に設定できる。これにより、サツマイモ挿苗作業を座ったままの楽な姿勢で行え、慣行に比べて約2倍の作業能率がある。
[キーワード]サツマイモ、挿苗作業、電動3輪台車、軽労化
[担当]徳島県立農林水産総合技術センター・農業研究所・プロジェクト担当
[連絡先]088-674-1660(代表)
[区分]近畿中国四国農業・作業技術
[分類]技術・普及

[背景とねらい]
 本県ではサツマイモは10a当たり約3,000本の苗を水平に挿苗する。挿苗は手作業で行われており,長時間中腰やかがんだ姿勢を続ける。この挿苗作業は担い手の高齢者や女性にとって大変な労働負担となっている。
 そこで,これに対応するため、台車に腰掛けた楽な姿勢で挿苗できる電動作業台車の開発を行う。

[成果の内容・特徴]

  1. 本機はサツマイモの畦をまたいで走行する片側2輪もう片方が1輪の3輪車である。原動機はDC減速モータを用い、片側2輪のうち1輪がチェーンにより駆動する。駆動部のクラッチを切ると車輪がフリーとなり手で押し出す場合に抵抗が少ない。本体はアルミフレームであり、非常に軽く取り扱いに優れる。作業台車のトレッド幅は、 650o〜1100oに対応し延長パイプにより1800oまで広がる。また、作業台車の前後の荷台には、苗を搭載することができ運搬も同時に行える(図1)。
  2. 乗車・作業位置は,片側2輪の間の椅子に腰掛けることができ、女性や高齢者でも楽な姿勢で挿苗できる(図2)。
  3. 走行速度は、前進は約11m/分,後進は約7m/分まで作業者の挿苗スピードに合わせて任意に設定できる(表1)。
  4. 作業時間は,作業者・圃場条件によって異なるが約3h/10aとなり、慣行の2倍の作業能率である(表2)。
  5. 旋回方法は,車体後部のハンドルを持ち上げて1輪車の様に操作でき、枕地がなくても容易に旋回が可能である(図3)。

[成果の活用面・留意点}

  1. バッテリーは1回充電すると約4〜6時間作業が行えるが、長時間作業する場合は、予備のバッテリーを用意し交換する。
  2. ダイコンの間引き作業や各種野菜・花苗の定植作業など、他作物及び他作業利用に適応できる。 
  3. 市販開始している。

[具体的データ]

図1

図2

図3

表1

表2


[その他]
研究課題名サツマイモの省力・安定生産技術の確立
予算区分県単(民間との共同研究)
研究期間2001年度
研究担当者吉田 良、村井恒治、西沢 章(株式会社ニシザワ)
発表論文等特許出願(特願2001ー175975)

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