品種詳細

作物研究所

コシヒカリ関東HD1号

水稲品種「コシヒカリ関東HD1号」は、戻し交配とDNAマーカー選抜により、コシヒカリの遺伝的背景にインド型品種Kasalath由来の出穂性QTL「qDTH6」(Hd1)をコシヒカリの遺伝的背景に導入した極早生同質遺伝子系統である。

主要特性

「コシヒカリ関東HD1号」は、インド型品種「Kasalath」を一回親とし「コシヒカリ」を反復親として3回戻し交配し、DNAマーカー選抜により育成された同質遺伝子系統である。 「Kasalath」由来の出穂性QTLの一つqDTH6を含む約3cM(約560kbp)の導入染色体断片を有し、それ以外の99.9%の染色体領域は「コシヒカリ」に置換されている。

  • 出穂期は、育成地の早植栽培では「あきたこまち」より3日、「コシヒカリ」より12日早い極早生、高知県、宮崎県の早期栽培では“早生の中”である。
  • 育成地での稈長は「コシヒカリ」より15cm短く「あきたこまち」よりやや短い“中~短”である。穂長は「コシヒカリ」よりやや短く、穂数は「コシヒカリ」よりやや多く、草型は“偏穂数型”である。 
  • いもち病真性抵抗性遺伝子型は“+”であり、葉いもちおよび穂いもち圃場抵抗性は“弱”である。白葉枯病抵抗性は“中”である。耐倒伏性は「コシヒカリ」よりやや優る“やや弱”で、穂発芽性は“やや難”である。耐冷性は「コシヒカリ」より劣り“中”である。
  • 収量性は、育成地では「コシヒカリ」よりやや低く「あきたこまち」並である。
  • 玄米の外観品質は、コシヒカリ並の“中中”であり、高温登熟性はコシヒカリ並の“やや強”である。
  • 千粒重は、育成地では「コシヒカリ」並である。
  • 炊飯米の食味は、育成地では「コシヒカリ」よりやや劣り「あきたこまち」並、高知県、宮崎県では「コシヒカリ」並である。

栽培適地

温暖地西部・暖地の早期栽培地帯

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
20119
(2006年8月22日)
2006年11月17日 18354
(2009年7月31日)
25年
(満了日:2034年7月31日)
交配組み合わせ 旧系統名