品種詳細

果樹研究所

オーラスター

「オーラスター」は、カラタチ、ハッサクおよび「晩白柚」に由来する品種です。生食には適しませんが、オーラプテンを高含有し、カンキツトリステザウイルス(CTV)に免疫性であり、加工用または育種素材として活用できる可能性があります。

主要特性

  • 樹勢は強く、樹姿は直立性を示します。枝は太く、長く、枝の粗密はやや粗です。枝梢にはトゲが多く発生します(表1)。葉身は極めて大きく、ほとんどが三出複葉です。そうか病には強いですが、かいよう病にはやや罹病性です。カラタチ由来のCTV免疫性を有しています。
  • 果実は平均400g程度の扁球形で、小型のブンタンタイプです(図1)。果皮の色は黄橙色、厚さは約13mm程度で剥皮は困難です。1月上旬頃に完全着色し、3月上中旬に成熟期となります。果肉は黄色で、比較的軟らかく、果汁の量は中程度です。果実成熟期の糖度は11%程度、クエン酸含量は2.2%程度であり酸味が強く、苦味を有します。カラタチ特有の臭気はほとんどありません。平均含核数は50粒程度と多く、種子は単胚性です(表1)。
  • 果皮、果肉ともにオーラプテンを高濃度で含有し、特に、果肉における含有量は、カラタチよりは低いものの、一般的に生食されるカンキツ類と比較して著しく高いです(表2)。

育成地における「オーラスター」の特性

「オーラスター」の果実オーラプテン含量の比較

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
25001
(2010年7月12日)
2010年9月15日 20789
(2011年5月24日)
30年
(満了日:2041年5月24日)
交配組み合わせ 旧系統名
H・FD-1(ハッサク×ヒリュウ)×晩白柚

育成担当者

吉田俊雄、根角博久、國賀 武、野々村睦子、中嶋直子、喜多正幸、吉岡照高、太田 智、瀧下文孝