品種詳細

果樹研究所

ほしあかり

ニホンナシの重要病害は黒斑病と黒星病であり、黒斑病に強い品種は多くあるものの、黒星病については全ての主要品種が罹病性です。「ほしあかり」は、黒斑病・黒星病複合抵抗性の良食味ニホンナシ品種です。成熟時期は「幸水」と「豊水」の間になります。「幸水」と同程度の果実の大きさであり、果肉が軟らかく、糖度は「幸水」、「豊水」と同程度で甘く、酸味は「幸水」なみで少なく、食味は良好です。
「ほしあかり」の名前は、黒星病抵抗性であり、「あきあかり」の子供であることに由来します。なお、苗木の販売は、平成27年秋季の見込みです。

主要特性

  • 樹勢は「幸水」、「豊水」より弱く、枝の発生量はやや少ないです。短果枝の着生は「幸水」より多く、えき花芽 の着生は同程度です。収穫期は「幸水」と「豊水」の間で、育成地(茨城県つくば市)では8月下旬~9月上旬です(表1)。
  • 果実は重さが約400gで「幸水」と同程度です。果肉硬度は「幸水」や「豊水」より軟らかく、肉質良好です。糖度は「幸水」、「豊水」と同程度で甘く、酸味は「幸水」と同程度で少ないです。みつ症の発生はみられず、心腐れがわずかに発生しますが、程度は軽微です(表2)。果実に明瞭な条溝(図1,2)が発生し、果実の形にばらつきがあります。
  • .黒斑病と黒星病に対して抵抗性があります。研究所の殺菌剤無散布圃場での観察においても、両病害の被害は認められません。今後、生産現場レベルでの実証が必要ですが、殺菌剤散布回数を削減した減農薬栽培が期待出来ます。ただし、赤星病には罹病性であり、防除が必要です。

  • 表1 「ほしあかり」の樹体特性

    「ほしあかり」の樹体特性

    表2 「ほしあかり」の果実特性

    「ほしあかり」の果実特性


    「ほしあかり」の結実状況
    図1 「ほしあかり」の結実状況


    「ほしあかり」の果実
    図2 「ほしあかり」の果実

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
29376
(2014年12月 4日)
2014年12月 4日 24373
(2015年6月19日)
30年
(満了日:2045年6月19日)
交配組み合わせ 旧系統名
314-32(巾着×豊水)×あきあかり ナシ筑波56号

栽培適地

全国のニホンナシ栽培地帯で栽培可能であり、減農薬栽培が期待出来る品種として普及が期待されます。