品種詳細

果樹研究所

オリエンタルスター

「オリエンタルスター」は「ブドウ安芸津21号」(「スチューベン」×「マスカット・オブ・アレキサンドリア」)に「ルビー・オクヤマ」を交雑して育成した大粒で肉質が優れ、栽培容易な紫赤色の二倍体のブドウです。

主要特性

  •  1989年(平成元年)に果樹試験場安芸津支場(現 果樹研究所ブドウ・カキ研究部)において「ブドウ安芸津21号」(「スチューベン」×「マスカット・オブ・アレキサンドリア」)に「ルビー・オクヤマ」を交雑して育成した二倍体の系統です。
  •  1999年(平成11年)から2003年(平成15年)まで系統番号「ブドウ安芸津24号」としてブドウ第9回系統適応性検定試験に供試して検討を続けた結果、2004年(平成16年)1月の同試験成績検討会において新品種候補として適当であるとの結論を得ました。
  •  「巨峰」よりやや遅く、「ネオ・マスカット」とほぼ同時期に成熟する紫赤色の大粒の二倍体ブドウで、果粒重は10g程度です。肉質は崩壊性で硬く、「マスカット・オブ・アレキサンドリア」に近いです。糖度は高く19%程度になり、酸含量は低く、0.4g/100ml 程度です。香りは無く、「巨峰」より少しはく皮しにくいです。裂果性は「巨峰」と同様に無く、縮果病は発生しません。「巨峰」より脱粒しにくく、日持ち性は「巨峰」より長いです。
  •  樹勢の強い樹においても花振るい性は少なく、栽培容易です。一般に花房が小さく、花穂の整形に労力を要しません。また、適度に着粒し、摘粒が容易です。短梢剪定が可能です。
  •  ジベレリン25ppmを満開時と満開10~15日後に花(果)房浸漬処理することにより無核化栽培できます。無核化栽培すると有核栽培に比べ果粒重が1~2g程度増大します。開花前にストレプトマイシン200ppmを散布、または1回目のジベレリン処理時にストレプトマイシン200ppmを加用することにより無核化が促進されます。

オリエンタルスター果実
図1 「オリエンタルスター」の果実

 

オリエンタルスター結実
図2 「オリエンタルスター」の結実状況

 

オリエンタルスター特性

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
17327
(2004年8月11日)
2005年6月23日 14914
(2007年3月 2日)
30年
(満了日:2037年3月 2日)
交配組み合わせ 旧系統名

栽培適地

育成担当者

山田昌彦、佐藤明彦、山根弘康、平川信之、岩波 宏、三谷宣仁、吉永勝一、白石美樹夫、小澤俊冶、吉岡美加乃、中島育子、佐藤義彦、間瀬誠子、中野正明、中畝良二

発表論文

果樹研究所研究報告11号, p.25-41(2010-08) : ブドウ新品種‘オリエンタルスター’