品種詳細

果樹研究所

あきづき

ニホンナシ品種「あきづき」は、やや晩生の赤ナシです。「豊水」以降に成熟する既存の品種と比較して果実外観良好で、また果実品質優良です。名前は収穫期が秋であり、果実が豊円形で月のように見えることからつけられました。

主要特性

  • 樹勢は強く、枝梢の発生密度は密です。短果枝の着生は中、えき花芽の着生は多いです。育成地(茨城県つくば市)における成熟期は概ね9月中・下旬で「豊水」と「新高」の間に収穫され、収量は両品種と同程度です。黒斑病には抵抗性を示し、黒星病やその他の病害虫に対しては赤ナシの慣行防除で十分に対応できます。
  • 果実は扁円形で、果皮色は黄赤褐色です。大きさは500g程度であり、「新高」よりは小さいですが、「豊水」より大果です。果肉硬度は4lbs程度で「豊水」並みであり、糖度は12%程度で「豊水」と同程度です。果汁のpHは5.0前後で食味上酸味は感じられません。心腐れはほとんど発生しません。場所や年次によって、水浸状の果肉障害やコルク症果肉障害が発生することがあります。 日持ち性は、25°Cの室温下で10日前後であり、「新高」よりも短く、「豊水」程度です。有てい果の発生が多いですが、無てい果との品質比較を行った結果ほとんど違いはみられませんでした。

 

出願番号
(出願日)
公表日 登録番号
(登録日)
育成者権の存続期間
10855
(1998年4月 9日)
1999年3月18日 9401
(2001年10月18日)
25年
(満了日:2026年10月18日)
交配組み合わせ 旧系統名
162-29×幸水 ナシ筑波47号

栽培適地

東北地方から九州までのナシ産地に適します。 

農林認定品種(旧:命名登録品種)

登録番号:なし農林19号

登録年月日:1998年8月21日

育成担当者

壽 和夫、佐藤義彦、阿部和幸、齋藤寿広、栗原昭夫、寺井理治、小園照雄、町田 裕、木原武士、緒方達志、西端豊英、鈴木勝征、福田博之

発表論文

果樹研究所研究報告1号, p.11-21(2002-03): ニホンナシ新品種'あきづき'