生産基盤等の機能維持向上・強靱化、地域資源の管理及び放射性物質対策のための技術開発

大規模化等による収益性の高い農業に対応するため、給落水口の自動化等によるほ場水管理の省力化技術、ICTを導入しほ場の水需要に的確に対応する広域水管理手法及び水利施設の省力的操作手法等の農業生産基盤整備技術を開発する。農村地域の強靭化に資するため、水路の漏水検出等の状態監視技術等の農業水利施設の機能維持のための保全管理技術及び豪雨時等におけるリアルタイム災害情報システム等の農村地域の防災・減災技術を開発する。多面的機能発現の場である農村地域の維持・活性化を図るため、再生可能エネルギーの生産・利用技術、環境等の変化に対応した流域の水資源評価手法、農地や水利施設を利活用した洪水等リスク削減のための流域管理手法及び生態系管理技術等の地域資源の管理・利用技術を開発する。鳥獣種毎の行動特性に応じた効率的・効果的な被害防止技術及び捕獲・駆除技術を開発するとともに、捕獲鳥獣のジビエ利用等を一層拡大するため、行政部局、研究機関及び民間事業者等と連携して利活用に向けた技術開発を推進する。原発事故被災地域における営農再開を図るため、放射性物質の農業環境中の動態解明、放射性セシウムの基準値超過がみられる品目を対象とする土壌特性や作物への移行メカニズムに基づく持続的な放射性物質の移行抑制対策技術、早期営農再開のための除染後農地の省力的な維持管理・利用技術等を開発する。これらの研究成果は、行政機関等との連携により、農業構造の変化に対応した水利システムの整備をはじめとする農業農村整備事業等での活用、農業水利施設の機能保全の手引きなど技術資料の策定、鳥獣害被害発生地区や原発事故被災地域における営農再開地区での技術指導等を通じて、速やかな普及を図る。

研究成果情報

2016年 食品研究部門
玄米試料を用いた放射能測定技能試験による国内検査機関の技能レベルの確認
2016年 農村工学研究部門
摩耗量の測定値に基づく無機系表面被覆工の摩耗進行予測手法
2016年 農村工学研究部門
小型UAV空撮・三次元形状復元技術を用いた農地の現況地形の把握手法
2016年 農村工学研究部門
オイル生産藻類残渣のペレット化技術
2016年 農村工学研究部門
劣化した農業用パイプラインの改修工法の経済的な設計手法
2016年 農村工学研究部門
無機系表面被覆工の簡易な中性化深さ測定手法「コアビット法」
2016年 農村工学研究部門
高精度かつ効率的な管水路流れの新たな計算手法
2016年 農村工学研究部門
畑地灌漑に用いる高圧パイプラインの漏水モニタリング施設
2016年 農村工学研究部門
霞ヶ浦の水質保全対策に資する霞ヶ浦流域のハス田のGISデータ
2016年 畜産研究部門
土壌の磁性体成分量に基づく植物試料への土壌混入量の推定法
2016年 西日本農業研究センター
ニホンジカ(ホンシュウジカ)は超音波を聞くことができるが、忌避することはない
2016年 西日本農業研究センター
ニホンジカ(ホンシュウジカ)は幅15cmの縦長の隙間と地面から高さ20cmの横長の隙間を通り抜ける
2016年 中央農業研究センター
高張力鋼線電気柵はシカの牧草食害を長期に防ぎ、経済性も良い
2016年 中央農業研究センター
イノシシ水稲被害発生の度合いには、林縁からの距離や電気柵の正しい設置、草刈り状況などが影響する
2016年 東北農業研究センター
営農再開地域で発生が予測されるイノシシ用電気柵の設置エラー
2016年 東北農業研究センター
放射性Cs汚染麦ワラを汚染土壌へ施用してもコマツナのCs吸収は抑制される
2016年 東北農業研究センター
カリ無施用のポット栽培試験による放射性セシウムの玄米への移行リスク評価
法人番号 7050005005207