機能性をもつ農林水産物・食品開発プロジェクト

研究プロジェクト概要

研究実施期間 (予定)

平成25年度~平成27年度(3年間)

研究予算額

20億円(平成24年度補正予算)

研究総括責任者 (PD)

農研機構理事・食品総合研究所長 大谷敏郎

達成目標

(1) 農林水産物やその加工品を対象として、実際に活用が見込める健康機能の有効性を解明すること。
(2) (1)の結果を踏まえ、「健康に寄与する農林水産物データベース」を構築公表し、個人の健康状況に合わせた機能性農林水産物・食品の栄養指導システムのモデルを構築すること。
(3)  (1)の結果を踏まえ、機能性を持つ農林水産物及びその加工品が広く消費者に利用されるように、それら食品の個人の健康状態に応じた供給システムを開発すること。
(4) 農林水産物やその加工品を対象として、今後有望と考えられる新たな健康機能性の解明や今までにはない新しい機能性評価法や機能性成分の分析法を開発すること。

 

「機能性農林水産物」の定義について

機能性農林水産物

農林水産物丸ごとあるいは含有される機能性成分*の健康への効果が科学的に認められた農林水産物。

*機能性成分

以下のような、必須栄養素には含まれない化学成分で、適量摂取することで健康増進に効果を発揮することが期待される成分。

食物繊維 β-グルカン、アラビノキシラン、フコイダンなど。
ポリフェノール カテキン、ルチン、ケルセチン、プロシアニジン、アントシアニン、イソフラボンなど。
カロテノイド β-カロテン、リコピン、β-クリプトキサンチン、アスタキサンチン、ルテインなど。
タンパク質、アミノ酸、
ペプチド
β-コングリシニン、アリイン、アンセリン、カルノシンなど。
その他 イソチオシアネート、カプサイシン、セロトニンなど。