研究活動報告詳細

平成24年度北農賞の受賞

情報公開日:2012年12月19日 (水曜日)

日時:平成24年12月14日

場所:京王プラザホテル札幌

論文部門

「てんさいの高度褐斑病抵抗性に関するQTLsの同定」(北農79巻第4号掲載)

受賞者:畑作研究領域 田口和憲、高橋宙之、岡崎和之、黒田洋輔、中司啓二、阿部英幸

北海道のてんさい栽培において、最重要病害である褐斑病の防除技術の確立、特に抵抗性品種の開発が強く望まれています。本論文では、遺伝子情報を利用した分子育種技術の導入により、褐斑病抵抗性に連鎖する2つの量的形質関与遺伝子座(QTL)を同定し、抵抗性QTLが単因子ヘテロでも抵抗性を向上させる効果があることを確認したことが報告されています。
褐斑病抵抗性QTLを指標としたDNAマーカー援用選抜(MAS)システムの利用で褐斑病抵抗性品種の開発が大幅に効率化され、今後の抵抗性品種の育成に大きく貢献することが期待されることが高く評価されました。

技能部門

「秋まき小麦品種育成における生産力検定試験の大幅な効率化のための超小型試験用コンバインの開発」

受賞者:研究支援センター業務第3科 小田嶋和之、小林朋哉

小麦育種の現場では、多数の試験区画を扱うため、作業の省力化および効率化が大変重要です。
この試験用コンバインは、超小型コンバインをベースに改良を加えて開発したものです。これにより、試験サンプルの収穫と脱穀を同時にほ場ででき、従来の3倍以上の高能率となりました。これまで1ヶ月かかった700区画の収穫作業を、わずか1週間弱で終わらすことができます。その結果、小麦育種の供試材料を大幅に増やせるようになり、今後の新品種育成に大変有用であるとして高く評価されました。

※改造部分の詳細
1)脱穀部に独自の網カバーを取り付け、サンプル受け部を掃除が容易な引き出し式に改造した。これにより、一試験区毎に、夾雑物の少ない小麦サンプルを、簡便な操作で正確かつ安全に取り出せる。

2)コンバインの発電部からインバータを利用して交流電源を取り出し、エアコンプレッサーを使えるようにした。その結果、刈り取り作業毎の残渣物を清掃する作業性と効率が大幅に向上した。

3)コンバイン後部に透明アクリル板を取り付け、内部が見えるようにするとともに稼働中に手が入らないよう作業の安全を図った。

受賞者

(後列の向かって左から)受賞者の岡崎、高橋、田口、小田嶋、小林

受賞者記念写真

 

 

 

 

 

 

法人番号 7050005005207