研究活動報告詳細

第一回カボチャ研究会を開催

情報公開日:2019年3月 4日 (月曜日)

開催日時

平成31年2月19日(火曜日) 13時15分から16時30分

開催場所

旭川市民文化会館 (旭川市7条通9丁目)

参加者数

89名
(うち生産者・農業団体20名、行政・普及関係16名、民間企業25名、報道1名、教育・研究機関13名、農研機構14名)

開催の趣旨

北海道では担い手の高齢化あるいは人手不足により、省力的な管理のできる作物の一つとしてカボチャの導入が進んでいる。北海道農業研究センターでは、このような現場ニーズに対応して、栽培の省力化に向けた短節間性カボチャ4品種を開発した。また、昨年度はカボチャの生産から加工に関わる方々にお集まりいただき、北海道地域マッチングフォーラム「カボチャの品種、収穫から貯蔵技術の開発」を開催し、収穫機械の開発方向や貯蔵技術等について議論した。これらの背景のもと、本研究会では、カボチャの貯蔵性、最新の品種紹介、さらに収穫機械開発の取り組み、道内外主要産地の生産状況についての話題提供を行い、カボチャの生産振興のための今後の活動について議論を行う。

開催概要

開会に当たり、安東 郁男 北農研所長より「我が国のカボチャ産地は労働力不足で産地は大変な危機に直面している。ロボティクスや省力栽培といった技術を結集し産地維持拡大に取り組んで欲しい」と挨拶があった。
前半は、以下の内容で話題提供が行われた。

  1. 北海道農業研究センター 作物開発研究領域 吉田 みどり
    「セイヨウカボチャの果実糖代謝から高貯蔵性品種の選抜指標を探る」
  2. 北海道農業研究センター 作物開発研究領域 杉山 慶太
    「高貯蔵性セイヨウカボチャ品種「おいとけ栗たん」の特性について」
  3. 北見工業大学 工学部 地域未来デザイン工学科 助教 楊 亮亮
    「AIによるカボチャロボット収穫可能になる技術について~新規プロジェクト~」
  4. 北海道大学大学院農学研究院 ビークルロボティクス研究室 准教授 岡本 博史
    「カボチャ自動収穫・運搬システムのインテリジェント化」
  5. 北見工業大学 工学部 地域未来デザイン工学科 准教授 星野 洋平
    「カボチャ収穫に適する蔓剪断ハサミについての力学的検討」
  6. 鹿児島県農業開発センター 大隅支場 園芸作物研究室 満留 克俊
    「鹿児島県のカボチャ産地維持拡大に向けた省力技術開発」

後半は、前半の話題提供を受けて総合討論が行われた。
収穫作業の軽労化について生産現場からの意見も踏まえ議論し、関係者の考え方を整理した。生産現場では栽培面積が縮小する一方で、収穫作業に関する諸問題さえ解決できれば面積を増やしたいという要望が強い。ロボット収穫については今後の開発の見通しが示された。また、自動収穫技術によりマーケットニーズに応じた柔軟な出荷も可能になるなど、ロボット収穫の可能性についての助言も得た。
昨年9月の収穫調査会で切実なニーズとして要望のあったヘタ切りハサミについて早速設計が提案されるなど、研究会の成果が目に見える形となった。収穫機械・省力化と高貯蔵性品種開発についても、農研機構内の支援や道内の関係機関からの連携が重要であるとの発言もあり、今後の研究会活動に向けて関係者の理解が得られた。

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安東 郁男所長の開催挨拶

話題提供の様子